偏った測定機器


目次

歪み率計・オーディオアナライザ
長持ちしてるリーダー電子の2機種
オシロスコープ
ファンクション・ジェネレーター
LUX・KIT
テスター・その他指示計器
スライダック
菊水DC安定化電源(1)
ACクランプメーター
メッチャ低歪み低周波発振器


はじめに

武末数馬先生のお言葉の「・・・・・・」を実現すべく、アンプ製作数をこなすよりも、コチラを重視してきた感があります。とはいえ薄給の雇われモンの身、その時々に「買える」グレードの測定器にとどまります。若いうちに、沢山のアンプをこしらえた方が・・・沢山の音を聴いた方が良かったのかも・・・と、自問する事もありました。

6GA4s製作当時、1981年頃の測定機器メモが残されています。コレ以前に測定器の自作を試みていた時期もありますが、メモ中の「低歪みオシレータ」以外は挫折しており、思い出したくない暗黒史です。記憶だけでして記録はありません。

以下、購入・使用してきた各カテゴリーの計測器を、大体・・・時系列風に「ダラダラ」と述べてまいります。


歪み率計・オーディオアナライザ

「偏っている」と自覚せざるを得ないのが“低雑音、低歪み”への憧れです。それが高音質に結びつくなどとは全く思っており・・・少しは考えているかもしれませんが、どちらかというと「腕前」を示す数値と感じています。

とはいえ経済的事情も絡むので、「買える」範囲の測定器にとどまります。そして中心的測定対象は“無帰還の真空管回路”の低歪み追求になりました。などと書きながら、真空管シングルアンプでは「打ち消し」ナシ、正味の出力段の歪み率を検証する事が習い性になってしまい、矛盾を感じてもいます。なんだかな〜・・・

NF・E-2001 エヌエフ社の“廉価?シリーズ”測定器のひとつ、E-2001。1970後半〜90年代前半の作品・実験はコレ。名古屋圏内の扱い店が見つからず(知らず)、同社名古屋営業で購入。昭和52年の領収書が残されていました。

同時期の競合機種?、リーダー電子のLDM-170は市中の店で買えたし、幾らか安かったので悩んだが、ブランドイメージ及びスペックで決めたかと。

数年後、基本波除去性能悪化。2SK30×1の交換で、ン万円の修理代に驚く。数年後同様症状になり、この時は同じ2SK30交換を自己責任で行い回復。更に数年後・・・

パナソニック・VP-7720A 1990年代後半、首都圏勤務時代、秋葉の東洋計測器にてリユース品を購入。パナソニックのVP-7720Aは憧れの測定器でした。2009年、OSC部の故障。2012年、歪み率計部の故障を経て(未修理、放置)、レベル計部の低域F特が優秀で手放せず、現用。

3行空けのために・・・こげなことを

←後に述べるFG-274の、2Hz正弦波入力時を指示中。
1kHz・1Vrmsの−2dbほど。揺れ幅も少ない。

上のLMV-181Aは同信号で−5db近辺を指示します。VPの倍くらい針が振れる。

目黒・MAK-6630 2012年、計測器ランドのリユース品を購入。

同じくパナのVP7723シリーズも考えたが、ちょい安の目黒MAK-6630に。デジタル表示の良さと、煩わしさを同時に体験。実力としての歪み分解能やレベル計F特は、VP-7720Aにちょっと劣る印象だが、OSC出力が+20db/V(10Vrms・無負荷)もあって、これは便利。

←は50RP28全段差動++の完了直前の歪み率測定中。

2014年、今頃バランス受け機能を試す。他、未使用機能は多かろう。

上記↑全段差動++や、そのリハーサル機とも言える50BM8pp実験で垣間見た「黒田式新バイアス・・・」の効き目に驚き、同時に出力トランスや前段回路が孕む歪み要素で、歪率の下限が生じると気づきました。無謀にもOPT単体測定などにハマり、なんだか道を外れちゃった気もする。前段回路の低歪み云々はタマでやる拘りが薄くなり、いささか日和見ではあろう半導体回路頼みに変節しつつ・・・未だ道半ば。

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長持ちしてるリーダー電子の2機種

LAG-120AとLMV-181A 買ったのが1970年代末頃かと記憶。
さすがにLAG-120の出番は少ないが、LMV-181Aは現役使用。

10Hz以下はともかく、1MHz以上まで落ちない指示レスポンスには脱帽、後に述べるFG-274を購入して気付く。

3行空けのために・・・こげなことを

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オシロスコープ

歴代オシロの名残 手放した(廃棄した)オシロの取扱説明書が残っていました。

左から、はぢめてのオシロと、2台目、4台目(中華製品)。3台目は次↓に掲げるModel300・LCDオシロです。

LEADER・Model300 1990年代中頃、多分MJ誌かラ技の新製品紹介頁で知る。「遅い」電圧変化の観測・・・電源ON直後から・・・などを主要目的に購入を検討。

東洋計測器で「キャンペーン割引中」のFLUKE製品を薦められたが、微妙な「国産贔屓」意識が働き、之奴にした記憶。

近年起動が遅くなり、ACアダプター?不調を疑うが、しぶとく使用に耐えている。買い替え時とも思い、デジタルオシロ情報も探るが、選択肢多すぎで未だに後継機種定まらず。この子が死ぬまで使うんだろ〜なあ。

2014年11月、ついに起動せず。本体かアダプターかの判定が要る事例です。も〜・・・めんどくさ〜。外部電源からの本体給電でも起動しませんので、本体だなあ・・・も〜。中身割ってみようか・・・も〜。も〜・・・いっそ買い替えよか・・・。

岩通・SS-7810 2012年、中華オシロの不調により買い替え。自家用でははぢめての100MHzオシロ、岩通SS-7810。計測器ランドのリユース品。

実は、デジタルオシロの100MHz品と迷っていたが、先に述べた事情と、アナログオシロ慣れもあってコレに。さらには「名高い」岩通製品の端くれ(同社ではエントリークラス?)なのが理由かも。

リードアウトオシロもはぢめてなので、未だに使いこなしていないが、6R-H2版Miniwatterで位相計測に挑む。まあ、ソレらしくは読み取れたが精度に自信は無い。しかし過去のオシロとは比べ物にならぬ綺麗な波形と使用感。付属純正プローブが1本だけなのはイタイが、正規ルートでは1本13.000円!もして、考え込む。したがってCH2側には中華オシロのを流用し、後ろめたい気分。

純正プローブ・SS-0130Rは買い足しました。ヨソの“安くて良い奴”で合うかも知らンが、安心感だけの理由で。お仕事では消耗品的感覚でしたが、この価格では丁重に扱いたくなりますワイ。

いつかはデジタルオシロも・・・。まだ購入機種未定・・・モタモタしとると、どんどんモデルチェンジしちゃうなあ。

ちなみに、2波の位相差直読機能を望み、調べたが最高級機種にしか搭載していない様子。エントリークラスでは無理でも、中級機種に付いてくれたらなあと待ってる意図あり。

Model300のご臨終により後継が要る。もう待てまヘン。

岩通・DS-5102B 2014年12月購入、エントリークラスのDS-5102Bにしました。

SS-7810に惚れ、再び同社のを選んだだけ。ソレを超える性能・機能を望むとえらく高いし、同格スペックモデルでもまだ高いし、割り切った。

「MADE IN CHINA」なのは今時の製品らしいトコロです。2台並べると“安っぽさ”は否めないが、FAN音はSS-7810並み・・・。しかし真価を実感出来るのはこれからです。

2SJ119シングルでお初使用、こんな感じで意図した波形は採取できました。

6V6シングルからACレベル測定に使用。波形描画の按配でrms演算値に違いが出るけど、LMV...やVP...のレベルレンジ間の誤差みたいなモン、と割り切って使ってます。腹くくれば便利なマシン。

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ファンクション・ジェネレーター

TRIO・FG-270 1980年代中頃、LAG-120Aでは調べられない、10Hz以下のレスポンスを調べたいが為に、当時まだTRIOだった頃のFG-270購入。リーダー電子の同価格帯競合機種も念頭にあったが、小型のコレにした。

やってみたら、今度は指示計器側の「指針の揺れ」問題を痛感。武末先生の教えに従い、“揺れの中心”を読むが、胡散臭い感覚は今でも付きまとう。

更に・・・アナログダイヤルによる周波数設定も不安。仕事場のカウンターで調べたら○△□%¥#・・・真面目なデータ取りに併用してみたが、ゲートタイム10sで測定周波数設定を監視するのは疲れます。しかし、50Ω負荷に耐えるので、SPのfoチェックに100Ω直列挿入で「直接」鳴らせると知り、これだけは重宝しました。

波形歪みは期待していなかったが、正弦波頭のとんがりに気付く。矩形波も「良く」見ると・・・真ん中にプチ凹みが。

TEXIO・FG-274 アナログ操作の周波数設定に「嫌気」が募り、故障してもいないFG-270の後継機として購入。本機発売前には、エヌエフのDF1906を候補に考えておりましたが、安さで変心。旧TRIO・現TEXIOのFG-274.

FG-270では全く無用だった各種(Duty比可変、Sweep、Toneバースト、その他)機能を持たない潔さも購入理由ですな。最小周波数設定分解能が0.1Hzなのも苦になりません。0.001Hz刻みの設定って・・・使わんし。

さすがに近年の製品、歪みはオシロでは目視できない。波形発生原理がFG-270時代とは違うようですしね。ただ、ロータリーエンコーダー他の操作に対し「遅れ」を感じるのはイマイチ。贅沢か?

余談ですが、この頃にエヌエフ社の「周波数特性分析器・FRAシリーズ」を知ります。このバカ高さには絶句ですが、内容は凄い。オーディオアンプ計測には役不足のスペックが並びます。ソレ用に特化した廉価版発売を、妄想・熱望してしまいました。

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LUX・KIT

これはメーカー発売まもなく入手した記憶です。当時使用していたE-2001歪み率計では見られない、0.00%台の計測が可能・・・という触れ込みに「そそのかされ」て買った次第です。

しかしその実態は、いささか胡散臭いモンと痛感する事に。詳細は別ページで述べる・・・かもしれません。

LUXKIT KITのラインアップ全てでは有りません。この中の、DISTORTION ANALYZER・M-4Dは、前述の「胡散臭さ」解消を目論む改造に挫折し、機能不全のまま。

LOW DISTORTION GENERATOR・M-5GLは、後のVP-7720AのOSC不調時に代役として活躍。POWER SUPPLY・M-6Pは、チマチマとプチ計測に今でも活躍。

そういえば、汎用直流電源装置の類は「買った」事がありませんな。今のところ↑のM-6Pで賄える以上の実験に遭遇した場合には、テキトーな電源トランスと整流平滑回路、必要に応じて簡易型定電圧回路を拵えて、その都度対応してきました。半導体回路のイタズラが増えてきたので、手頃なのが欲しくなっています。

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テスター・その他指示計器

ラジオ少年時代に買った・・・はずのテスターや、学校の実習課程で作った「テスターキット」、就職して会社から支給されたテスターなどを思い出しますが、型番などはもちろん忘れております。でも、三和か日置か・・・いずれかでしょう。

冒頭の測定機器メモには、3種のテスターが書いてありますが、何れも天寿をマットウ?しております。

学校の実習で「横河電機」の0.5級電流計・電圧計を使用した記憶が鮮やかです。これらの体験は、後の道楽ライフにも色濃く影響されておりますな。

横河・3201回路計 アナログテスターと称さない、横河3201回路計。コレが一番新しいの。

以前から存在を知ってはいたが、是枝重治氏による「緩急O酷」誌上での寸評が決め手で、高いけど2011年?頃購入。確かにAC3Vレンジの周波数特性は抜群で、特に1Hzでも指針の揺れが希少(±0.5dbほどに見える)なのは素晴らしい。

ぺるけさんの「1000円テスターで作る・・・」を参考に「活用方法」を考えるも、未着手。AC3Vだから駆動アンプの設計は楽になるはずなのですが、逆に「新規設計」にならざるを得ず、アタマが回りません。新規設計するくらいなら、電池駆動で「非接地計測」対応まで考えてみたいのです。プッシュプル出力トランスの1次巻線電圧(当然P1〜P2間)などを、武末先生式の測定方法で見られそうなヤツですが。

余談ですが、そのメリットと裏腹に指針の動きは、過去使ってきたアナログテスターとは比べ物にならぬくらい“鈍い・遅い”のです。「DCV:100kΩ/V」の規格から、10μA電流計なのと、指針も長い(多分重い)ので「遅くて」当然?の気がします。振れの速度で何かの「判定」をしようとする向きには不便でしょう。

「3201 回路計は、2017年1月18日に販売終了となりました。 長らくのご愛顧ありがとうございました。」だげな。後継機はDMM・TY-500シリーズだげなッ。上記特長は期待できぬッ・・・。

SANWA・LD-510 1970年代末期の完了品6GA4シングルの実験メモに登場してるから相当古いモデル。自身最初のDMMだった記憶。極めて長命でしたが2010年代にお亡くなりに。そりゃもう愛着があり、いささかショック。

その後も“安いの”を主に2〜3台使用。本機のおかげか、そのせいなのか上級機の購入を感じなかったのかも。

ADVANTEST・R6341B 1990年代中頃に会社の斡旋で「格安」購入。後に結構な値段の製品と知る、ADVANTEST社R6341B。仕事と道楽両面で酷使?した所為か、2010年代直後にお亡くなりに。愛着があり、いささかショック。

仕事では左程活かせなかった「真の実効値AC指示」とか「100kHzレスポンス」「周波数測定」など高スペックが書いてあった記憶。

DER EE 1000 1999年の帰郷後に大須界隈で買った記憶の1000円未満の全レンジマニュアル操作の超安物。↑のR6341と交代し外回り用サービス鞄に常駐。

見ての通り数字だけの割り切ったディスプレイ。だからかど〜か、電池は長持ちして重宝。試しにこの後掲げるSANWA・PC-510との相対誤差をプチ確認したが、10.48Vdcは「10.4」だし、102.8Vacは「101」。指示値のサンプルレートは粗く桁も大雑把だが使えるのです、今でも。

しょっちゅう・・・ではないが、よく落とした。耐えた。タフだ。本体軽いからかな?。テスターリードを引っ張ると、すぐ落ちるのさ・・・

サンワ・PC-510と同510a R6341Bの代わりにと中級?のSANWA・PC-510を選びました。案外イイので後継の同510aを追加。

付属のTEMPセンサーは、今年2014年になって活用を開始。体感(指先など)と若干の相違を感じつつ、数値をHPに載せたりして。

乾電池の消耗度は気になッてたが、510aの方で「逆挿し!」しちゃってから・・・ホニャララ。変な匂いしたんだ。仕事でもいささか嗅いだことのあるアレだ。006Pの前面が見える挿し方しちゃイカンのに・・・。

TAKARA THERMISTOR INSTRUMENTS CO.,LTD / type SPD-1D 引退された先輩から譲られたもの。申し訳ないのですが、寒暖計用途に。コチラの方が体感に近い・・・気がします。しかしこの広範囲(−50〜+150℃)の温度目盛りは何用途?。

PC-510との比較ははぢめてですが、おお・・・一致してるよ。銘板のDATEには「1970 11」とあるが、“正しく”生きてる印象。

横河・2051/2052 学徒時代の“刷り込み?”でしょうが、0.5級を欲しくても高くて買えんのです。その半額程度でも結構な投資ですが、1.0級と1.5級の「ポータブル電流計2051・2053シリーズ」です。

感覚?の問題なのかもしれませんが、直列抵抗の電圧降下測定を電流値と見なす事の“後ろめたさ”を覚えます。精度・確度の点では今時の高級DMMの方が良いのでしょうが、電流経路に挿入して測定する方が“真っ当”な気分。なお、DMMのDCA/DCmAレンジでやって「AC成分」が混じると妙な表示になった経験もありまして。

左端は、あまり出番の無い「可動鉄片型交流電流計」。タマのヒーター・フィラメント電流値を見るくらいですが、直熱管のDC点火時に元AC電流値を調べた事も。計器の原理解説では「実効値指示」するらしいので、歪んだリップル電流でも信用してます。

どれかのDC30mAレンジ分流抵抗を焼き切ったチョンボしました。正規補修パーツの入手に・・・なんぢゃらホイ。

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スライダック

・・・測定器とは言わんが

AC100Vを維持する目的「以外」の使い方も多い。就職後の早い段階で、先輩(技術指導担当)から教わったのですが、「完動」が確認されていない対象機器にイキナリ100Vをぶち込む事による「ぶち壊し?」を避ける手法です。それでもお仕事で、これをサボってパーにした苦い目に遭ったりもしますが、一度やらかすと当分は慎重になります。そして慣れた頃にまた・・・。

はぢめてのケースでは、恐る恐る回して上げますが、何でもかんでもAC「0V」から上げるばかりでは無く、例えばAC50Vならば「ここは、こう有るべき」といった予測は重要です。実際にAC10〜20V辺りで予測との乖離に気付き、飛ばさずに済んだ経験は数知れず、道楽でも生かされています。SE○△MIさん、ありがと〜。

SIKISHIMA ELECTRIC コレも古い。1970年代以降ずっと使用。今までのところ馬鹿でかいアンプを拵えていないので、MAX・650VAでも事足りています。今後、OTLやらの大袈裟なのを手掛けるには、1000VA級が要るかもしれませんね。

そういえば「2個欲しい・・・」と感じたイタズラも幾つかありました。そしてNF・EC-750ナンタラのACプログラマブル電源装置が欲しくなるのです。

ツマミが割れて、暫定交換し・・・そのまま。130Vを示していますが、実は「0V」時なのです。直せよ〜

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菊水DC安定化電源(1)

201407**〜

前述のLUXKIT・M-6Pや、泥縄式実験電源では賄いきれない領域のイタズラに対応すべく投資しました。まあその〜・・・安心感が違いますな。しかしマニュアルには「本製品は負荷からの逆電流を吸い込むことが出来ません・・・」の注意書きがあります。どうやら出口直前?に、整流器らしきデバイスが挿入されているような説明図面もあって、オーディオアンプ回路の電源と同等の扱いでよいのか悩みます。このレベルの知見が無いモンで・・・。

菊水DC安定化電源 CasComp応用回路の実験で用意した12.6Vdc自作装置ではイマイチ。いずれは専用機をと考えていたのでPMC18-5Aを購入。中古だが、エエわ〜。これに味を占めてしまい、同シリーズのPMC350-0.2Aも中古で揃えた。

結果、従来の自作電源に見切りを付けた態で、妄想未開示の6080や12B-B14などOTL管の選別用にも追加したい。いやもうキリが無い。

同シリーズのPMC250-0.25Aも中古で追加。いやもうキリが無い。追記:後に派手な不規則ノイズ発生の故障あり、

同シリーズのPMC160-0.4Aも中古で追加。いやもうキリが無い。

20180626、同社、PMC500-0.1A中古・・・を、やや高めだがGET。これで泥縄電源を無理して拵えンでも済む。

追記:PMC250-0.25Aは、後に派手な不規則ノイズ発生の故障あり。菊水の当地営業所へ直接・・・では無くて、紹介された代理店?経由の修理受付って業界標準の対応なのだか知らンが、ソレなりの出費となった。以後は快調だが・・・なんだかな〜

202003xx記:

「OUTPUT」スイッチの接触不良が疑われる出力電圧の不安定症状が散見されるようになり、中でもガマンならぬ頻度となったPMC160-0.4Aを・・・ど〜する?オレ・・・って、再びソレなりの出費はイタいし・・・と、修理を決断しました。まあその〜「KIKUSUI PMC18-5A 修理 / KANAU Laboratory」ってなズバり同一事象の解決策が見つかります。この場で謝意を表したいと存じます。

しかし・・・意を決して分解したものの、前面パネル基板(だけでは無かろうが・・・)の両面基板に尻込みするのです。あ〜これ・・・苦手だったんだオレ・・・と、放置。半田吸い取り線では手に負えませぬ。お仕事ではお世話になったけどウチには無く、使うよーな作品など手掛ける気もないのに「半田吸い取りマシン」まで導入する気になれない・・・と、怒涛の言い訳をする。

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ACクランプメーター

20170328〜

2T81シングル実験の途中から、俄然気になりだした「整流電源回路の各部AC電流値」への拘りが高じてしまいました。

拘りのイミがわからんぞ・・・との誹りは受け流しますが、この手の実測例が見当たらないモンですから代替的な測定手法をでっち上げて調べてました。「2B33シングル」「25E5・OTL」「着せ替えシングル」などのB電源回路では、なんとなく「正しかろう」感触を得てます。ただし6.3V4AのDC点火回路ではイマイチ胡散臭い気がして。

御託

管球用PTの多くには、B巻線のAC定格電流値と“推奨の整流回路”で得られるDC定格電流値が公称されています。前述の2B33シングルではギリギリの予感があり、半信半疑ながら定格AC電流値以内を確認しました。そして、H巻線にソレが明示されているModelは案外少ないのですから、直流点火したい場合に、所要のDC電流が安全に得られるか製造者のお墨付きがありません。まあ・・・経験的な、あるいは“権威ある文献”を根拠とした係数?倍で判断することが殆どだと思うのです。地味なテーマだからか、無意味だからか分かりませんが、計算式タップリ解析大好き?サイトでも拝見したことが無いのです。算数・数学嫌いのジブンは解説など出来ないので、「習い性」の実験的アプローチで実態を確認したかったのです。なお、25E5・OTLでは“70's・ゾンビ470μFケミコン”に、着せ替え...では、22/47μFなどの整流管向き小容量ケミコンに流れるリプル電流値が知りたかったのです。2T81シングルでは、DC点火の上流側ケミコンのリプル電流が未確認・・・。
もっと御託をホザきたいほどですが、これだけ文字並べば読む人少なかろう。

指示計器の類でしょうけど、テスターとは別扱い。テストレポートです。なにせはぢめてなモンで

共立電気計器・2200R “真の実効値”云々も決め手だが、「1965年国内初クランプメータ・・・」のHP文句で信頼してしまった「KEW 2200R」

製品本来の目的外用途ですから、いささか不安もありました。40Aレンジで精々5A内外までの整流回路を調べるのですから。なを、その範囲に相応しいレンジを持つモデルもありますが、高いし専用機だし・・・。

SANWAのDMM・PC-510にも使えるらしい「クランプ式電流センサ・CL124」も目当てでしたが生産終了の回答。0〜1000mAの測定範囲で“mA級の微小な交流電流を測定または監視”の説明書文面から、タマアンプのB電源部測定に使えそうでしたから惜しかったなあ。本機の0.01A分解能ではど〜かな。

2200R掴みテスト1 手持ち機材との比較テスト回路1です。

こんなコトやってる前例を知りませんから半信半疑ですが、もっとも基本的なAC電灯線からの降圧線路に。本来の現場ではどんな電流値の配線を当たるのか知りませんし、手持ち測定器も直列接続したいからこんな感じのテストでダメ?。

負荷電流1A時は横河計器基準です。DMM、クランプメータ、デジタルオシロの各指示値に大きな矛盾はない・・・と甘い判定。負荷電流100mA時では横河計器の1Aレンジ読めず(目盛りが無い0と0.2の間ってくらい)、クランプメータの指示も怪しいのでDMM基準です。DMMとデジタルオシロの指示値に大きな矛盾は・・・以下同文。

甘く期待していた0.01A分解能・・・では、100mAレベルの負荷電流に対応できぬと思い知らされた気分です。微小電流測定は、DMM挿入やデジタルオシロの従来手法が無難かな。

原理的なモノもありましょうが、PT近傍では線をクランプせずでも「0.13A」などと表示されます。マニュアルにも環境磁界に関するオーザッパな記述あります。おお、電流センサのA・B・Cゾーン云々も書いてある。実験前に読んでなかった迂闊。再試行でその差は実感しました。

イマドキの波頭がつぶれた電灯線波形とはいえ、曲りなり?にも正弦波電流の掴み測定↑で「1A以上なら、まあ使える」感触を得ました。もっと変形した電流波形を調べるこれからが“本命”です。

2200R掴みテスト2 手持ち機材との比較テスト回路2です。

リプル電流波形は*「整流前」*「整流直後」みたいなアレでしょうから、CF:クレストファクタ絡みやら高調波含みのソレが機種間の誤差出そう。*注:←の実測波形ではなく、昔採取した画像です。

DMM・PC510aの負荷電流DC1Aを基準に・・・以下同文ですが結果は↓。

2200R掴みデータ2 手持ち機材との比較テスト回路2の結果です。

計器の差はある。でも近似だと甘い解釈します。電流測定のためにいちいちラインを外して計器挿入せんでも、クランプメータで十分だと自分の都合で解釈しましょう。買ったからには。

なお、挿入計器・抵抗を取り去った測定では電流値が増加します。1Adcの負荷電流直読ではなく、8Ω負荷(DALEの1%)電圧基準ですから同じではないかも。でも電流経路の微小抵抗分の違いがあるだろうとは感じます。

さて、整流前のAC電流値と、平滑ケミコンに流れるリプル電流にも差があるのだと実感しました。本機導入の動機と言える2T81の実験では、そこンところの詰めが甘かったのです。

1000μFケミコンは、松下CEFC?・63V・105℃品。データシートはもう見つからないので耐リプル電流値は不明ですが、同社現行品・他社類似製品でも1Arms前後〜1.7Arms!?までもの差があるので判断がしづらい。周囲温度が涼しいからかど〜だか、当の1000μFは冷めたモンで、案外平気なのだと感じます。明らかなリプル耐量不足のサンプル(10V1000μFなど)を試しておりませんから、楽観は禁物ですが。

普及価格帯MODELとはいえ、出番が多くない測定に買う事に躊躇もしました。でも、簡易?DMM機能付きなので、PC-510/同510aだけでは不足する場面での“補佐”的用途はある!・・・と苦しい弁明を。

実験ネタに加えるには記述量が少ないけど、ココに掲げるといささかクドい。HPの書き方に迷います。

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メッチャ低歪み低周波発振器 VP-7214A

201906xx〜

25E5・OTLでの“不可解な現象”以来、MAK-6630になんとなく不安を案じてました。ありていな回路でしたら不都合なく使えるのに・・・。しかし、MAK...のOSC部に匹敵する単体低周波発振器なんてイマドキ・・・?

果てしないヤフオク漁りでは、初めての測定器を落札。「オーディオ機器の開発現場ではシバソクAG15、16シリーズと並ぶ超低ひずみ発振器です」と語られる、二世代くらい?前のアナログ発振器。当時コレと組むべき松下の歪み率計はあったのでしょうか。

VP-7214AとMAK-6630 MAK-6630よりもVP-7214Aの方が低歪みのはずで、真価を確認出来ません。妙な組み合わせなのは承知。

しかし、もう一つの目当ては、平衡最大出力20Vrms(負荷開放)の高出力。6BQ5ppあたりだったら、出力段だけでも振り切れそう。MAK-・・・も10Vrmsほど出るけど、不平衡出力だけです。

1kHz・20Vrms平衡出力時。受けるMAK側は、80kHzのLPFを入れてますが・・・こんなモンぢゃないンでしょうなあ。

VP-7720の現状を思うと、之奴も短命かも?などと、要らぬ心配もするのです。世の中にはパナソニック他の測定器のレストアを手掛けられるツワモノもおられるのですが、そんな高みに届かない自分では・・・

ブースター妄想 またかよ・・・ってなブースターアンプばっかし増える愚を犯しそう。平衡変換無しで、同じ回路を2基並べりゃ300Bppでもドライブ出来るくらいのを妄想中。

←妄想から泥縄試作段階へ

ブースター完成 ブースター活用 2ch化完成。

右はまだ未開示のCSPPアンプ実験で、VP-7214Aの平衡出力→このブースターでドライブ。

VPの出番は少ないのだが・・・危惧した通りもう不調。出番が少ないからってえのも原因かもしれぬが、長期OFFを経た初回の振る舞いが怪しくなった。一旦OFF→再度ONで復旧するから・・・バックアップ電池?かナンかの寿命かもしれぬと感じておるのだか・・・未対応。いよいよってな時までアクションを起こさない、ナマケモノ気質なんだろーなー・・・

朗報・・・と言ってよいのか、似た症状の修理事例をWEB上で拝見しました。NiCd電池を、近似定格規格寸法形状のニッケル水素電池に置き換えるとゆー・・・ありがた〜い情報。ただし、直ぐやるかどーだかは未定。手立てがあるってンで、ソレだけで安心しちゃうのよ。

偏った測定機器(2)

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