着せ替えシングル

20080112〜


目次

初期型6/50CA10探しVer.2 6R-P15に着せ替え 20090111〜
平田電機タンゴ・U-808探しVer.2 6R-P15シングルの特性 20090111〜
予定変更Ver.2 6R-P15シングルの所見 20090111〜
整流管の始末Ver.1.1 6CA10シングルのプチ改良 20161024〜
本末転倒の基本構想Ver.3 6CA7(T)に着せ替え 20161101〜
Ver.1 6CA10シングルの作製 20080321〜Ver.3 6CA7(T)シングルの特性 20161116〜
Ver.1 6CA10シングルの特性 20080915〜Ver.3 6CA7(T)シングルの所見 20161123〜
Ver.1 6CA10シングルの所見 20080927〜****


はじめに

集めた球、各管ごとにアンプが作れりゃあ言う事ナシですが、そんな贅沢も出来んのが実情です。MJ・ラ技各誌の寄稿家の記事やWEB上でも、似た実情?を反映された「着せ替えゴッコ」アンプを見ますね。

諸先輩方々の“手法・手段”を学びながら、少々リスクの高いやり方かもしれませんが、自分なりに工夫を盛り込んだつもりではあります。方針は「ソケットアダプターを使わない」です。半田付け作業を極力避ける「着せ替え」が楽なのですが、結果論としては若干はガマンする事になりました。詳細は以下の記述で、おいおい述べて参りますが、「組み換え」に近いのかも知れません。

なお、本機を拵える為ではない“単なる収集癖?”の後始末・・・とも言えまして、その辺りから。


初期型6/50CA10探し

妙な拘りかも知れません。NEC・6/50CA10は、武末数馬先生が晩年の寄稿の中で「最高の出力管」と述べられてる事は気になってました。1990年代首都圏在住時に、既に投機的価格にも関わらず、無理してでも幾つかを確保した訳ですが、先生の初期の寄稿で使用されてる
タイプを見たことがありません。

6CA10旧型2種 帰郷直前頃に親しくした方が「古い6CA10を持ってる」と聞き、拝見しましたら「ソレ」でした。

残念ながら買い取り工作は失敗、無念のまま首都圏を去ることになりました。ただ・・・一度でも「現生」を見てしまうと、もう忘れる事が出来ません。半分「賭け」のつもりで手を尽くしましたらなんと、ン本も集まりました。やってみるモンだ。

興味深い事に、この時集まったのは全て「6CA10」ばかり。50CA10の旧型管はどこに?

グリッド放熱翼違いで2種、丈も違いますね。収集して初めて知った。武末先生の記事で拝見したのは左のTypeかと。見た目はモロ「水平出力管」風で、そちらに詳しい方ならルーツ管が推定出来るかもしれません。いや、どなたか推定していただけませんか?。

6CA10新型黒 後期(と、言って良いのか?)はTOPゲッター・矩形断面陽極になりましたね。1990年代、市場で入手できたヤツです。画像はブラックプレート球(マニヤが喜ぶげなね)ですが、この後アルミクラッド鉄板球ばっかしになったんだっけ。

この頃最初に入手した、「Inter National」ブランドの50CA10は割安だったが、Pin>20Wで赤熱。店に返品(割とあっさり受けてくれた記憶)しました。ところが←のも含め似たようなもんで、とても公称Ppmax=30Wに耐える球とは思えません。返品した店には“申し訳ない”なあ。

集めてはみたものの、フツーに30W級PPやりゃ、タンゴと組んでもLUX風に思えてしょうがない。いっそEbb≒300V・2Ibo≒120〜140mA・RLpp=5kΩのA級PP15Wでは・・・などと

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平田電機タンゴ・U-808探し

平田電機TANGOの「U-808」を1個だけ持ってました。確か、812A実験のためだけに購入したものと記憶しております。無理してでも2個買っていたら、また変わっていたかもしれません。後年、平田電機の廃業で永久に追加購入の機会が失われたか・・・と、漠然とした不安を感じて、放置しておりました。

U-808 さて、先の6CA10の成果もあり「平田電機TANGO製U-808」も手を尽くしますと・・・これも、ン個集まりました。いやホントにやってみるモンですねえ。

ISO時代のは持っておりませんので、良い顧客とは言えないのですが、“勝手”にシングルOPTの「標準器」と感じ始めています。

平田電機タンゴ・U-808カタログ1 平田電機タンゴ・U-808カタログ2 余計な一言ですが、当時のU-808の安全電流値は190mAでした。ISOタンゴ時代で130mAに減ったんですね。

この時代、F特測定レベルが8Vrms/100mA重畳だったり、だから何なのさ・・・かな?。

Zp=3.5k/5kΩ時に、2次負帰還電圧は16Ωタップを推奨されています。文面では「やや特性が良くなりますから・・・」との理由ですが、もう少し具体的に“どんな違い”が現われるか解説してくれるとヨカッタのに。

3行空けのために・・・こげなことを

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予定変更

平田電機タンゴ・MX-205 未開示妄想の6B4Gpp用に買い置きした、平田電機MX-205と3H250が2組あります。

一向に手掛ける“踏ん切り”がつかないまま死蔵してます。計画放棄ではありませんが、OY-15-5との組み合わせならTANGOじゃ無くてもいいか・・・と、あっさり計画変更。本件に回す事にしました。

←残りのMX-205。3H250は本機に「2個」も使って、単品写真ナシ。

こんな境遇・末路の部品が少なくない・・・。ベテランの皆さんはど〜なんかな〜。

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整流管の始末

溜まった整流管各種 無駄なタマ集めを続けておりますと、本当に無駄なものも集まります。

武末先生の影響下では整流管はタブーでして、贅沢にも使用の当ての無い、5AR4や東芝5GK22、RCA・5R4GY、無名のCV378、・・・ソケット無し5Ц8Сなんか、ど〜するン?・・・が遊んでます。掟破りの整流管アンプを企てました。

貰い物が大半?ですが、NECの5GK20は、今回新たに入手・・・なにやってんだか。

撮影してないが、RCA・5Z3と、同83まで遊んでる。ムカシは使う気でいたんだろ〜な〜。

3行空けのために・・・こげなことを

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本末転倒の基本構想

自称「無策アンプ」です。とはいえ、着せ替えゴッコの為「だけ」の工夫はあります。・・・と言うより決め事かも。

着せ替えシングル・6CA10基本回路 一つは電源電圧≒300Vに、二つ目は出力段Ib=80mA固定、三つ目出力段Rk=375Ω固定、バイアスは+Bを分圧して可変。これで6CA10、6CA7(T)、6GB8(T)、果てはEL503(T)まで着せ替えようとたくらんでます。

前段は愚かにも、12AX7一本を左右chに振り分ける手抜き。出力管の候補は比較的近代のモノに限定しますので、ヘーキだろうと。那須好男氏の作例に、似たラインアップのがあったと思いますが、こんな手抜きはされてませんな。

電源CHを2個奢ったのは、バラック実験でハム退治(タマにもよるが、0.15mV内外に出来た)に効いたのです。整流管使用が久々(30年以上)なので慎重さが過ぎますが、整流直後の容量は10μF未満前提なのです。整流直後にも抵抗を挿入し、電源電圧のADJをするなど、低
インピーダンス指向の反対をやりました。

注:後にすぐ上記「決め事」は破られますが、緩い縛りでしたな。

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Ver.1 6CA10シングルの作製

20080321〜

6CA10旧型のチェックも兼ねてますが、整流管そのものも良く解ってません。併せて調べましょう。

6CA10旧型の実験中 なぜだか妙な組み合わせの実験。

まだDC動作しか見ていない画像ですが、実験を進める間に6CA10旧型の一本を破損。割っちゃった・・・のではなく、通電中のヒビ入り事故です。こんなこたァはぢめてぢゃわい。

また、通電開始ヒートアップ中に「カーン・・・」とか「コン・・・」「ピン・・・」などの音が6CA10から。これもはぢめてぢゃのう。

250V×80mA=20Wには赤熱せず耐えてます。ただ、これ以上のPinは試しておりませんし、赤熱以外の判断材料もあろうかと思います。

6GB8旧型で実験中 早くも着せ替え候補管、6GB8の旧型でテスト。

しかし画像では5AR4で通電してました。5GK22も試しましたが、差は無かったとメモあり。
たった4μFで受けてますからねえ。

3H250の二個使用でリプルは激減しました。いや・・・一個では使いモンにならぬリプルハム(8Ω負荷にンmV台)だから、と言うべきか。

ここまでのバラック実験では電源関連の按配探りが主で、前段管はあてがっておりません。ハムが水準をクリアしたのを確認したので、本番の工作に進みます。

貰い物のシャ−シ U-808を譲っていただいた方からのオマケシャーシ。

鈴蘭堂SL-8類似サイズの生アルミで、偶然?本機にピッタシ。それを加工した写真です。告白すると塗装は苦手で、どうしたモンか・・・。同じく頂き物の鑢タワシ?でランダムにこすってみると、渋い味わいになった。これをつや消し透明スプレーをかけただけ。これでいいよ、もう。

**** **** ****

作ってて「簡単な回路なのに、どうしてこんなに混むんだろう・・・」と。そりゃそうだ、着せ替えゴッコのための仕掛けもあるし、電源ケミコン内臓、チョークも1個内臓・・・混んでる。

黄緑色の「電源ターミナル」が、着せ替えゴッコのキーパーツ。諸先輩方の方法より危険かもしれませんが、ソケットアダプター式では避けられ(そうに)ない「タマのかさ上げ」スタイルがイヤなのです。背の低い6CA10が可哀想。US8Pソケットへの装換も考慮した穴あけをしてます。

**** **** ****

整流管を弄るのは30ン年ぶり。これも「着せ替え」対象なので、平滑容量にシビアと思われるCV378に合わせた10μFと、安全抵抗?50Ωを常設にしましたが、この10μFが微熱を出す・・・。後に4μFAC250V×2に変更となりました。

大袈裟な内臓VRは出力段のバイアス微調用、TOCOS・RA25Y・1.5W品。こんなデカイのは意味無いのだが。

右端の写真では、後に入手したNEC・5GK20(5AR4類似)を使用。前段12AX7AもNEC、くだらぬ拘りですが。なお、「青、黒、赤」のTPはカソード電圧監視用、30Vで80mAです。

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Ver.1 6CA10シングルの特性

20080915〜

左右差が少ないので・・・と、言い訳したうえで、Lch のみ掲げます。6CA10の動作条件は、Eb≒250V、Ib≒80mA、RL=2kΩ、Ec1≒・・・これの記録が無い!。後ほど再確認します。

6CA10・Lch・入出力・20080915 些細な事かもしれませんが、無帰還時の直線が少し「反り上がってる」感じ。2次歪みが「大きい」シングル動作だからなのかと感じる。少ない負帰還でもソレは見られなくなった。

Noisは無帰還時・0.15mV、負帰還時0.1mV(VP-7720A・フィルタ無し)ほどに出来たが、非安定化電源の悲しさ、揺らぎは残る。これらの数値は「落ち着いている」時。

クリップ(実態はカットオフ)開始出力は、無帰還時4.96Wと案外な数字。負帰還時の5.5Wは本当か?・・・。

6CA10・Lch・F特・20080915 低域は良好、高域は・・・6CA10の入力容量が効いて大したこと無い。真面目にやるならカソホロ直結かなあ。

低域応答に絡む「トンでもない」事をやらかしてますが、無帰還・低帰還ではそれが特性に現れていません。今は黙っときます。

←測定レベル書き忘れ、0db=2.83Vrms/8Ωです。

6CA10・Lch・無帰還・20080915 6CA10・Lch・−4.5db帰還・20080915 2次歪みタップリ。RL=2kΩは標準動作例に近いが、今時なら2.5kΩ以上でしょうね。4.5db程度の負帰還では付け焼刃程度にしか改善されない。

6CA10・Lch・出力インピーダンス・20080915 6CA10・Lch・DF・20080915 RL=2kΩ動作の所為?で、低rpの恩恵は少ない。

6CA10・Lch・無帰還・歪み打ち消し・20081923 打ち消し無し(の筈はないが)は、初段Rk=1kΩ。ココが≒5.35kΩの時の無帰還時の歪み率です。相当効くが、10kHzは置いてきぼり特性。これ以上の追求はしない。より高度の打ち消しは、別ネタで試す所存です。

タマは異なりますが、2015年5月〜「2B33シングル」で試しました。本機の効きとは異なり・・・意外な結果に。

性能(Noisは別)やら“音質”をどーこーしようと、あまり考えないで拵えましたから、全てにおいて「ソレナリ」。これで素晴らしい音が出るんだったら・・・語尾不明瞭・・・。

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Ver.1 6CA10シングルの所見

20080927〜

6CA10旧型を分けていただいた方からのオマケVRを、Bカーブを承知で入力Volに左右独立で使用。覚悟はしてたが、使いにくいのはアタリマエかと。入力Pinジャックも同じく貰いモンですが緩みやすい。以上2点、最優先改善項目です。

音は・・・まあ、聴き易いが幾分締まりの無い、緩い音と感じます。1980年代の試作品・6V6-GT(T)ppのDF値が近いのですが、こんなに緩くは無かった記憶。そりゃ、他の性能は違うし、シングルとPPの根本的な違いがありますから当然?。

電気的特性を調べた印象の、「刷り込み」が排除できないので、近隣の先輩にも聴いていただきました。「3極管シングル」の音だそうです。そりゃまあそのマンマですが「負帰還を増やした方が良い」とも仰います。「無策」の意図はバレバレでしたな。

EL34 SUPER(GD) 6CA10の次は、実験段階でも試してみた6CA7(NEC)、6GB8(旧型)とともに通電試験したEL34SUPER(GD)の3結でやろうかと考えておりましたが、その最中になぜか?Ibを失う事象に遭遇。

ハンパな3本の内訳はイロイロ、でも基本はヒーター関連。点灯せず・・・でも導通(≒1Ω)あり?暖かい、そしてH起動が遅くて暗い・・・そのうちに消灯・・・導通無い。結果、一本だけ生き残ったちゅう・・・。

・・・

・・・ ・・・

記憶では1990年代後半の購入だから・・・文句言えず、早めチェックの必要性を、つくづく実感摺る次第出有舛。

その後なぜか?・・・↓↓↓のMT管仕様に、なにやってんだか。

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Ver.2 6R-P15に着せ替え

20090111〜

JUNK球整理をして、↑掲題管3本以外にも東芝6CA4、東芝6BM8Hi-Fi?が1本づつ。ブランド不詳の8CW5が2本(製造者は異なる)、松下の6BQ5が2本(1本は文字読めないがソックリ)出てきました。

6RP15(東芝)03 タマ数だけの理由で採用、6CA4と12AX7も東芝球で揃えられるし。それにしてもU-808と組むのは贅沢か?・・・6BQ5でもそんな組み合わせを聞いた(見た)事が無い。

着せ替えキーパーツ これが「着せ替えゴッコ」のキーパーツ、Amphenolの・・・なんちゅう品番か知りませんが、32mmφ穴の下付け。出力管用の穴には適合したが、整流管の穴(30mmφ)は、危険な追加工で辻褄あわせしました。

←が無ければ、こんな着せ替えゴッコを実行しようとは思いつかなかったでしょう。変換アダプタ云々は、昔のイタヅラの名残です。

Ver.2・6RP15回路 Ver.2・6R-P15版の回路です。電源トランスの負担が約半減になるので、整流直後の抵抗追加と平滑C容量で辻褄あわせ。同じくH巻線の負担も減り、直だと高めなのも直列抵抗でADJ。Eb≒Ec2≒250Vを極力守りたかったので、G2にツェナ挿入。これらはソケット下のSub基板ごとに設置します。

出力段は標準多結。3結の1W少々では物足らんだけの理由です。

今時なら6RP15/6BQ5シングルですと、UL接続が無難かもしれません。白状しますと、着せ替えゴッコのカラクリに、UL接続のための仕掛けを盛り込んでおりませんでした。具体的には、配線中継のラグ端子が足らないのです。新設できない訳じゃあありませんが、UL接続シングルアンプの別ネタ妄想があり、そちらで「気合を入れて」試したい思惑があります。

タマは異なりますが、2015年5月〜「2B33シングル」で試しました。

5行空けのために・・・こげなことを

いささか強引ですが、着せ替え終了。Amphenolソケットのおかげです。

**** **** **** 整流直後の平滑は、ACコンデンサに替えました。メモでは、6CA10を作っている最中に替えた様子。これも半ば強引な実装なんですが、4μF250VACを2個。整流電圧のADJで、1個または2個使用を選びます。

6CA4のH配線は初段と共通、H-K耐圧に委ねる設計です。中古ゆえの不安はありましたが、変な事態にはならなくて良かった・・・。保険?的な対策ですが、5R-K16を新規購入(なにやってんだか)。ナニか起きるようなら替えます。

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Ver.2 6R-P15シングルの特性

20090111〜

またまた、ロクな事前数値設計もせず進めております。相当な利得余裕は見込めるのですが、成り行きで20dbの負帰還が可能と判断し、強行しました。Ver.1の6CA10シングルとはガラリと変わり、自身「お初」の高帰還シングルアンプです。「求める音質」のためではなく、全て「体験」を目的とします。今時珍しいアンプでしょ?。

なお、高帰還ゆえのスッタモンダにも遭遇しましたので、クドイかなとも思う「試行錯誤」も述べてまいります。対処の手法が「トンでもない」かもしれないので「ご意見」がおありの方は、是非ご教授願いたい部分でもあります。

注+言い訳も:Rchだけ測定結果を残しており、文字通り片手落ちです。似た特性だった・・・はず、などと弁明します。

6RP15・Rch・入出力・20100110 負帰還量は20db、1kHzの仕上がり利得は17dbです。残留ノイズは0.15〜0.2mVrms(フィルタOFF)で、ダブルチョークのおかげ?で案外揺らぎも少ない。

6RP15・Rch・F特・20100102 負帰還20db、高域補償ナシ。
初段カソードバイパスコンデンサーは、Ver.1のままの100μF時です。

高低域端に見逃せないピークを生じ、容量負荷時に高域発振します。

6RP15・Rch・F特・20100110 クドく書くつもりでしたが、掲げるべき方形波応答波形の撮影をしてなかったのです。酷い手落ちですが無いものはしょうがありません。

経緯は省いて、最終的補償数値でのF特を掲げます。初段のカソードバイパスCは1000μFに増量しました。

6RP15・Rch・Zout・20100102 電流注入法による出力インピーダンスのF特です。実は、これがまだ無補償・初段Ck=100μF時のデータです。帯域端の按配は、変わってると考えねばなりません。

帰還量のADJは連続可変できますので、10db帰還時も見てました。なお、DF値の換算曲線挿入を失念しております。RL=8Ωで計算していただけたらと存じます。・・・う〜ん、なんて身勝手な製作者だこと。

6RP15・Rch・歪み率・20100110 永らく掲げ忘れておりました「歪み率」。

実は、無帰還時のデータ「も」採り忘れ・・・たのです。20dbもの負帰還でもコレなので・・・知れたものと“思っていただいてよろしかったですか〜。。。”

言い訳:chセパレーション特性は、いつもの如く省略。電源設計から想像出来る低域の悪化を、数値で見たくなかった?・・・いや、単なる手抜きです。

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Ver.2 6R-P15シングルの所見

20090111〜

Ver.2 6R-P15試聴中 作者しか実感出来ないだろう感覚ですが、いささか緊張感を伴う・・・これは、負帰還安定性への不安でして、聴いた“純粋な音質評価”との隔離が出来ません。本人だけに加わった心理的バイアスが外せないのです。

しかし、近隣の先輩宅で聞いていただいた時には、どうも高帰還アンプとは感じないそうなのです。もっと具体的な感想を「根掘り葉掘り」聞けば良かったかな。

ほとんど設計計算せず、慣習的な定数選定で拵えたようなアンプでして、そのツケはあると思います。事実、試行錯誤に頼る訳で、作者の悪癖そのもの。

なお、負帰還安定性確保は純容量負荷で0.47μFまで発振しない「武末先生基準」に寄りました。その意味ではギリギリの感じで、Vol位置によっては危うい気がしました。F特グラフにVolの減衰量をパラメータにしたのはその為でもありますが、残念ながらグラフから「完璧な補償」へのヒントを得る“知恵”が無かった。

高帰還のリスクは、F特上の不安定要因以外にも存在する事を、各種文献から「知識」としては得ております。中には胡散臭い話も聞き及びますが、まあ難しいことを考えないまま作った“お気楽”アンプです。その高帰還リスクを背負った(かも知れない)音は、“初期の緊張感が薄れた後・・・”別に妙なところも無く“平凡”な印象を受けます。穿った考え方をすれば、高帰還=平凡?を唱える方々の「言うとおり」を再現した事になったのでしょうかねえ。

Ver.2 6R-P15全回路図 酷い製作者で、回路全貌を示しておりませんでした。

←は2016年7月29日に「現物を調べて」書き起こしたものです。各部電圧チェックと同時に簡易測定し、初期の性能は維持されている模様。ついでにと言っちゃあアンプに申し訳ないけれど、久々に聴きなおしました。嘗ての“緊張感”は抜けて、只々フツーの音が、ほにゃらら。

ローズ色の所が、Ver.1・6CA10版から変更した部位です。これでもって・・・6CA10版の全回路掲載を省こうっちゅう魂胆も・・・。

オーディオアナライザが目黒MAK-6630に代わりましたので、測定値の一貫性は失われているかも。しかしVol.min時の残留雑音がLch:0.06mVほどと出て驚く。PTに近いRchは0.12mVrmsでした。なおアナライザの全フィルター無し、500kHz・BW測定値です。

未測定のchセパレーション特性も調べました。1kHz(L→R)−71db、100Hz(同)−64.3db、10kHz(同)−67.9db・・・これ以上は書けない数値で隠蔽します。

後日談です。「平田電機タンゴ・U-808探し」で述べた、U-808カタログ記載の“負帰還は16Ωタップから・・・”の推奨を考慮(念頭にナカッタ)せず、2次@−Dタップから掛けてました。1次:5kΩ使用なら、16Ωタップは@−Cのはずですから、明らかなチョンボです。しかし後の「6V6シングル(3)、宿題・・・」で調べた限りでは、@−Dタップの全2次巻線から負帰還を掛けた方が、容量負荷安定性は優れていたのです。ま、結果オーライなのですが。

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Ver.1.1 6CA10シングルのプチ改良

20161024〜

「負帰還増やしたら?」との助言を放置してVer.2に着せ替えちゃったのです。で、今頃?ですが元の仕上がり利得20dbを、Ver.2同様の17db・・・つまり3db負帰還増やすだけの“改善”をするつもりでしたが、それだけぢゃつまんないイロケが出てしまいました。

もしかして↑“シマリが無い・・・”との指摘かも。ついでと言っちゃあ変ですが、U-808の1次:2kΩ使用を変えてみようかと。音質的効果は読めないが、出力インピーダンスだけは下げられるはず。

Ver.2から1.1への着せ替え Ver.1では使わなかった、US8P整流管用のソケット+Sub基板を拵えました。

←Ver.2の6CA4と6R-P15×2、全部東芝。

←Vre1.1の5GK20と6CA10×2、全部NEC。

撮影に参加してないが、12AX7も東芝→NECに差し替え。単なるお遊びです。

6CA10のカッコウに合わせて、整流管を5BC3などへの変更も考えましたが・・・面倒になって。それに、どうやら丈が揃わんみたいだ、などと外面ばっか気にしてる態。

Ver.1.1 6CA10プチ改全回路図 電灯線電圧≒101V、電源平滑回路出口Ebb≒302V時の各部電圧を“今頃”掲げます。初段のカソード抵抗は、積極的打消しをしない1kΩです。

測定箇所LchRch
12AX7プレート159V159.3V
同グリッド
同カソード0.893V0.9V
6CA10プレート284.2V285.5V
同グリッド4.49V4.08V
同カソード30.4V29.5V

初段G1はSub基板下なので見てないし、出力段は明らかに左右Ib揃えきってない手抜き。でも気にしない。

3行空けのために・・・こげなことを

測定結果を掲げます。見出しの設置もサボる。

Ver.1.1 6CA10シングルのLch入出力特性 Ver.1.1 6CA10シングルのRch入出力特性 U-808を2.5kΩ使用に変えて裸利得は概ね−0.5db、仕上がり利得17dbにADJした負帰還量は5→8db(Lch)に増加できました。なお、初段のRk=1kΩで、積極的打消ししない状態です。

最大出力は殆ど変らない・・・出力管・出力段での減少が、U-808の挿入損失低下で相殺されたかの様です。仔細は調べてないけど。

Noisは減りますけど、電源由来の揺らぎは・・・多分同様か。落ち着くとLchは0.1mV切ります。、

Ver.1で挿した左右6CA10を・・・判別出来るようにしてませんでした。マチガエてないと思うが。

Ver.1.1 6CA10シングルのLchF特 Ver.1.1 6CA10シングルのRchF特 低域の按配を見るため、入力部の容量に1μFを追加してます。

初段カソードの妙なカラクリや、出力段のイマドキ控えめなカソードバイパス容量などが“醸し出す?”緩やかな凸が見えます。入力部の追加容量を除くと、隠蔽されるンぢゃないかな。

ただし、Ver.2で過剰にした高域位相補償そのままの手抜きしてます。おかげ?でVer.1と変らぬ。Ver.毎にトリミングする情熱は失せました。

Ver.1〜2共に、方形波応答画像を失念(サボったんだろ)してまして、食材贖罪の意味も含め、でも大雑把に撮影し“ちょっとだけ”広帯域のRchのみ掲示しました。なお、入力部の容量追加のまま、粉飾波形です。

引き続き入力部の容量追加の“粉飾”してます。最終的には0.1μF*470kΩのHPF特性に・・・

100Hz 1kHz 10kHz

3行空けのために・・・こげなことを

ここから負荷開放と容量負荷試験の応答波形。出力振幅の増加をトリミングしない手抜きしてます。

10kHz・負荷開放 同・0.022μF 同・0.047μF

同・0.1μF 同・0.22μF 同・0.47μF

低帰還アンプなりのビシッとしない波形で、過剰な高域補償が輪をかけたかも。320kHzで−40dbに落ちるまでに凸凹が無いF特なので、滑らかではある。おかげで?小容量負荷時は差異が見えにくいほど。Lchも似たよ〜なモン。

Ver.1.1 6CA10シングルのRchレベル違い低域F特 Ver.1では0db=2.83Vrms/8Ωで調べたのに、Ver.1.1ではソコを変えてしまいました。挽回になるかど〜か、レベル違いの低域特性を、Rchだけ調べました。

「2B33シングル」並みの調べ方をしませんが、明らかに低rp出力管と、Zp=2.5kΩ使用の優位性は感じられました。本機のIbo≒80mAは不利な条件ながら、同じU-808とは信じがたいくらい。

とはいうものの、4.5Wカーブの20Hzは中域振幅を維持してるけれど・・・波形は痩せはぢめてます。以下は推して知る類の悲惨な状況です。よおガンバったなあと労いたいくらい。

3行空けのために・・・こげなことを

Ver.1.1 6CA10シングルのLchTHD Ver.1.1 6CA10シングルのRchTHD コレだけは、目に見える改善・・・アタリマエか。

1次2kΩ→2.5kΩの違いをターゲットにした調べ方はしてませんが、感触的には大きな差は無さそう。

2次の積極的打ち消し無しでも100Hzのカーブは低レベルで0.1%を切って、負帰還の効果を差し引いても、2B33シングルより良好です。

Ver.1.1 6CA10シングルのLch無帰還・打消しせずTHD Ver.1.1 6CA10シングルのLch無帰還・打消ししたTHD 打消し前後のお試し。無帰還時の歪み率が若干改善されたのは、RL=2.5kΩへの変更によるものと考えます。

10kHzの置いてきぼりはVer.1同様・・・いや打ち消し前より悪化したぞ。理由付け考えるのもイヤんなる。なお、1kHzの最大出力は5Wほどにプチ増加。遊び電流のプチ活用かと。

3.5kΩや5kΩなども調べる?・・・やらないよ。

20Hz・0.00048W・0.5% 20Hz・0.056W・0.56% 20Hz・1.03W・2.1% 20Hz・3W・5.4%

つい2B33...みたいな調べ方してしまいました。同じく20Hzの歪み波形です。1kHzとの相対レスポンスは異なるので、敢えて同じ振幅で。本機はフツーのAC点火だし、整流電源だけなのでハム由来成分や揺らぎは多い。でも歪み率数値は、同じU-808(個体は違うが)とは思えぬ。

こんなの見てたら、低rp3極管で10W級のを拵えたくなってしまいます。6CA10ではいささかキツイので、その頂点に立つであろう300Bなどを・・・おっと、これ以上は語らンとこう。その前に“仕掛品の2A3シングル”やらンと。

歪み打消しは元に戻しました。ソレナリの“2次歪み”を楽しむアンプなのではなかろうか・・・と、偏った事を言ってみます。

Ver.1.1 6CA10シングルの左右出力インピーダンス 左右一緒くたの手抜きグラフに、Lchだけの無帰還カーブを重ねてみました。負帰還後の中域DF/8Ωは“5”程に上昇しましたが、低インピーダンス指向のマニヤには、まだ物足りぬでしょう。

RL=3.5kΩや5kΩにすりゃ、まだ下がるリクツですが・・・やらねえッて。

Ver.1の時よりZo測定範囲を上下1dec広げて調べました。意味無ェかも。

いや、意味あるッ。10Hz前後の凸は、前作「807Aシングル」には無い。負帰還回路に1000μFとはいえ挿入してるので、帰還電圧が減少するリクツは解る。でも無帰還でもあるし・・・それ以前にカソード抵抗のバイパス100μFの方が気になりますな。計算してないけど。

chセパレーション特性は・・・Ver.2の末尾で曖昧に告白して・・・改善せず。似たモンだろうと手抜きします。いや、もう見たくないし、治すとなるとどえりゃ〜大変ってのが本音だぎゃ。

見た目変ンねえって 中身ちと変えた 「劇的には変えない」プチ改造に留めました。徹底するなら「2B33シングル」みたいにカソホロ直結ドライブして、前段も高域伸ばして・・・負帰還も10db以上に増やすッ。つまりは新規作製になるから。

Ver.1よりも音の締まりは?・・・ちっとはある。あるんぢゃないかな。あると思うが。

段々ランボーになる文面は・・・Ver.3に進みたい焦りでしょう。今年の完了品が無い・・・手掛けてる「25E5...」がアレなので・・・Ver.3で取り繕う予定なのです。年内の期限付きかあ。

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Ver.3 6CA7(T)シングルに着せ替え

20161101〜

・・・ ( ゚ ρ ゚ )ボーーーー ・・・っとしとると、10年くらい@いう間に過ぎちゃうぞよ・・・。てな切迫感絡みで着手。

それは表向きの理由で、今年一杯かけても完成に至らぬ「25E5・・・」の一時棚上げ。新作無しがガマンならず、お慰みの道草作業です。

6CA7(NEC)他 次はNEC・6CA7です。EL34SUPER(GD)の体たらくは悩ましいが、同系球。物珍しさだけで入手した半端な3本で、後にも散見するが追加を迷った挙句見逃したまま。

良く見る同系球と並べますと、イカにも違和感のある寸足らず球・・・などと先入観たっぷりで扱ったら可哀想ですな。なお、Ver.2のような標準多結やULってな手もあるが、なんだか面倒臭くなってきました。楽な三結でやります。可哀想かな?。

Ver.3 6CA7(T)ソケット デュオデカル12P→9PMT→US8Pへの遍歴です。Ver.1と.2のインターバルは1年足らずなのに、基板退色の差は何だ。

Sub基板に乗ってる抵抗は追加のカソード1kΩ2Wと、P-G2間に渡る100Ωです。

UX・UY・UZへの・・・は、や・り・ま・せんって。

EL34(T)に負荷線 6CA10よりrpが高いので、「決め事」を守ると3W前後に留まりそうなのです。大体が・・・この系統の三結では、300V以上350V前後の作例が多いのです。

球整流の「決め事」は守るつもりなので、どうガムバっても300Vがいい所。乱暴な外挿曲線と荒っぽい試算では・・・4Wがいい所か。甘い期待で歪み打消し後に5W出てくれりゃ大成功。U-808の損失分は大きいから、その8割かと。

RL=2kΩは決め事ではないので、実験的に2.5〜5kΩまで調べても構わないと存じます。

「黒田式新バイアス・・・」でも触れましたが、ラ技全書002・002Aに掲載の“見事な直線性のPhilips特性曲線”は使う気になれませぬ。余談だが、松下6CA7発売時は、三結特性曲線を発表されたンでしょうか、拝見したことがありません。

Ver.3 6CA7(T)回路 決め事の「Rk=375Ω」もアッサリ撤回。750Ωの2パラに1kΩ足しました。若干浅めだし、バイアスADJ回路は無駄に・・・でも平気。

その他は、「Ver.2 6R-P15」の高域位相補償定数のまま、最適値も探らぬ手抜きします。

おっと整流管は、NECで揃う5G-K20のまま。MX-205の320Vタップなら過剰分をADJして、ど〜にでも出来そう・・・と思ったのですが、傍熱整流管ながらthwが速い?。280Vタップ使用でも400Vケミコンに370V超かかることがありますから、320Vタップでは400Vを超えるでしょう。

280Vタップのまま整流直後の4+4μFを、22〜47μFに増やしてどれだけ電圧Upが図れるか・・・です。

電源部リプル電流の測定 電源関連の“深入り”実験してみました。整流直後の平滑コンデンサに流れるリプル電流を調べてみた(気になってる)のです。容量増でUpする電圧の按配も。

5GK20のカソードと平滑コンデンサ間に、50Ωの抵抗を挿入しています。この両端電圧波形をDS-5102Bで観測し、波形演算機能で実効値電圧が表示されます。50Ωで除しますと電流値が導き出されます。正しい解釈かど〜か自信は無いけど、これの殆どが直後の平滑コンデンサに流れるリプル電流だと考えます。

平滑コンデンサにも、DMM・PC-510とPC-510aのAC/Aレンジを挿入し、直読も試しました。

電圧Upは少々期待外れ。いぢってみたかった保護抵抗50Ωは「削減・短絡」しにくい280V巻線抵抗値。整流管そのものを良く知らん(使用経験が乏しい)から50Ωは温存かなあ。

Ver.3 増量前4+4μF時 Ver.3 22μF時 Ver.3 47μF時

↑の実験は、Ver.3回路そのものが電源の負荷です。画面右下のVrms演算値を50Ωで除しますと・・・平滑コンデンサに直列挿入したDMMのAC/A指示値とは一致しませんな。なお、ピーク値や波形の違いなどは興味深いが・・・ナニかが解るってな感じもしない。

実は、試した「SANWA・450V22μF」の“リプル耐量”がわかりません。日ケミSMEシリーズ(2005年度資料)では、同定格のが「210mArms・85℃・120Hz」でしたから・・・キツイかも。ちなみにニチコンTVX品も450V47μF以上のは、データシートにデータ無し。下位の400V同容量が300mArmsなので安心してますが・・・。なお、4+4μFもわかりませんが「ACコンデンサ」なので多分耐えるだろう・・・くらいの情け無い楽観。

整流管では直後の平滑容量に上限があると、昔ッから知られてますので「K師」みたいな無茶をされる方はごく僅かかと存じます。逆に「安全のために」容量を抑制しますと・・・今度はケミコンの耐リプル電流値上限が“微妙”に迫ってきそう。本機でACコンデンサを試したのはそのためでして、あらためて“ありていな容量”のケミコンで調べましたら、ヤッパシ微妙でした。使う気は毛頭ありませんが、露中東欧レプリカも多い5U4系統で200mAdc負荷したら、ケミコンのリプル電流値はその1.ン倍?・・・気にしてたらキリがありませんが。

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結果は見ての通り、実質Ep≒300Vは得られず・・・280V内外に留まり、Ibo≒69mAの動作点です。1次RL=2kΩ時の2次8Ω最大出力は3.3Wでして、物足りませぬ。ちなみにRL=2.5kΩでは3.1W程に。

Ver.3 電源ケミコン交換前 Ver.3 電源ケミコン交換後 ここまでやる気はなかったけれど、3Wぢゃあなあ・・・とEp>300Vを目指します。MX-205の320Vタップ変更と、450V180μFケミコンへの変更です。

禁断の電源ターミナル多用に是非はあろうとも強行しました。外した旧基板も同様のリフォームしなきゃ。

些事だが、Ver.1→.2への着せ替え時に、整流管のH電圧違いが御座いました。6CA4使用時に旧“AC5V”配線は温存しており、「末端レスト」的なターミナルに固定していました。Ver.3では320Vタップ使用により、280Vタップの配線が遊休となりますが、これも温存するので、別途「末端レスト」を新設せねばなりません。結局5GK20のSub基板上スペースに、都合2種「末端レスト」を盛り込みました。おかげで窮屈な事に・・・。

Ver.2の6CA4基板にも「末端レスト」新設を考えねばならないのですが・・・現用のでは無理っぽい。これは先送りしよう。

Ver.3 電源部(改)測定 ケミコン容量減は手持ちの関係でして、内蔵できるサイズの制限もあります。なお、最初の平滑47μFに流れるリプル電流はさほど増えてない。

リプルハムの懸念は・・・ダブルCHで抑え込めた感じです。ただし低域のchセパレーションは悪化が必至。測定を避けたくなる・・。

初段の電源デカップリングコンデンサには最大350Vを超え、危ない。耐圧Upで450V22μFに・・・ココも容量減った。Ver.1〜2では考えても見なかったが、傍熱管とはいえ5GK20のthwは短いのでしょうか。経験不足で知見ありません・・・。

A/B点のリプル波形 B/C点のリプル波形 50Ω両端のリプル波形

SweepTimeが2msだったとか、演算機能呼び出しチョンボ・・・前掲画像との一貫性は乏しい・・・。ダブルCHは大袈裟かも知れませんが、効果は認めていただきたい。なお、この画像のためにインチキHPFを噛ましたが、それでも波形B/Cは揺れてます。HPF無しですと、このV軸感度では画面上下を超えて行ったり来たりで、目で追うのも大変。

“水増し”データが増えました。近年の悪癖かも。

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Ver.3 6CA7(T)シングルの特性

20161116〜

Ver.3 6CA7(T)の決定回路 カソードバイアス抵抗値も元の375Ωに戻しました。若干の+バイアスADJし、Ibo≒67mAに。

擬似負荷実験時より電流が減って、最終CH出口の電圧は上昇。実質Ep≒325Vでして、もうちょっと欲しかった気はしてます。

2次接続部分の書換え忘れてます。この動作条件では、2.5kまたは3.5kΩ使用が良さそうです。300V・70mA・RL2kΩの作図は無駄になったかも。

3行空けのために・・・こげなことを

言い訳がましいのですが、6CA10→6R-P15(P)→6CA7(T)へと出力管を替えて、出力段の利得差は全部負帰還量の違いにしております。タマの個性云々の“音質評価”には興味が無く、武末先生晩年のアレみたいな事やってます。なお、負荷線作図を無にする「RL=2.5kΩ」接続から進めました。Ver.1.1との比較の意味で・・・と言い訳します。

Ver.3 6CA7(T)の入出力Lch Ver.3 6CA7(T)の入出力Rch Ver.1.1同様の仕上がり利得≒17dbで、8.5/9.1dbほどの負帰還量に増えました。1db内外の違いだから・・・大した事無い。

5Wは出る。Ep>350Vだったら6W超えるでしょうが諦めるしかない。

左右Noisは無帰還時0.4/0.3mVrms、負帰還時0.25/0.14mVrmsでした。Lchは6CA7ハム主因かと思うが・・・残る1本は未確認。

3行空けのために・・・こげなことを

Ver.3 6CA7(T)のF特Lch Ver.3 6CA7(T)のF特Rch Ver.1.1より、ちょッと高域伸長。無帰還時でも差があるのは・・・6CA7(T)の入力容量が少ないのかもと思ふ。

10Hz以下の下降が異なるのは・・・Lch入力部に1μFの追加をサボったため。ただこの・・・Lchの按配では低域制限として中途半端ではある。

3行空けのために・・・こげなことを

負帰還量が増えたので、念のため。なお、Ver.1.1データとの一貫性を考慮しない(確認忘れ)Lchの波形でした。

Ver.3 6CA7(T)の100Hz方形波応答 Ver.3 6CA7(T)の1kHz方形波応答 Ver.3 6CA7(T)の10kHz方形波応答

↑は8Ω負荷。

↓は開放です。

Ver.3 6CA7(T)の無負荷 Ver.3 6CA7(T)の0.022μF負荷 Ver.3 6CA7(T)の0.047μF負荷

Ver.3 6CA7(T)の0.1μF負荷 Ver.3 6CA7(T)の0.22μF負荷 Ver.3 6CA7(T)の0.47μF負荷

Ver.1.1に近似で、心配するほどでは無かった・・・という落ち。

Ver.3 6CA7(T)のLch歪み率 Ver.3 6CA7(T)のRch歪み率 積極的歪み打消しなし、負帰還時。

RL=3.5kΩもやりましたが、同じA=4(16.9db)にした負帰還は1dbほど減り、それでも100Hz〜10kHzの歪みはプチ改善。Pomax<5Wに。

ただし、20Hz・0.005W(0.2Vrms/8Ω)時の歪みは、0.25%→0.3%に増加して、波形の崩れにも差が見えます。他にも違いを見つけられそうですが、いささか悩んだ後「2.5kΩ使用」に“20Hz歪み”の一件だけで決めました。

各種RL選定ごとのデータを採取する根気が無い・・・ちゅうのが本音です。

Ver.3 6CA7(T)のLch無帰還 Ver.3 6CA7(T)の同打消し Ver.3 6CA7(T)の同負帰還 Lchの積極的打消しなし無帰還と、打消し(初段Rk≒6.5kΩ)後の無帰還です。右端はA=7(16.9db)にした5.5db負帰還時です。裸利得減るのでこんなモンだし、10kHzの置いてきぼりは相変わらず。

調べてみただけでして、すぐRk=1kΩの“積極的打消しなし”に戻しました。

Ver.3 6CA7(T)の左右出力インピーダンス Ver.1.1同様の3種カーブ併記。

rp>1kΩ?かもと思う高さを、負帰還量差で埋め合わせた感じに。

無帰還時の高域特性差が、ここでも多少見られました。だから音質ど〜こ〜・・・とは考えない。

3行空けのために・・・こげなことを

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Ver.3 6CA7(T)シングルの所見

20161123〜

電源部の変更を含め、やや大掛かりな着せ替えの結果・・・Ver.1.1との差は希少でした。

Ver.3 6CA7(T)の中身 Ver.3 6CA7(T)の外身 中身:US8P版ソケット部と、電源平滑部を替えて、少し配線の体裁を取り繕ってます。

外見:6CA7への「着せ替え・・・」が異なるだけ。

3行空けのために・・・こげなことを

多少は“ピシッと”したかも知れぬ気がしてる感じの印象・・・。高域特性の“僅差”を見ているの、。その心理的バイアスだろうとは思います。タマの音質差を聴き分ける能力はありません。しかしながら、前作「807Aシングル」とは同じU-808使っててもいささか違うような・・・上手く書けませんが、本機のほうがニギヤカにも聴こえるのです。しばらくは両方の聴き比べしましょう。

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Ver.3.1 松下6CA7(T)への差し替え

2017****〜

これは“着せ替え”ではありません。単なる差し替えです。死蔵の松下球にあわせて、全部同一ブランドの組み合わせが出来るぞ・・・と思ったンですが、持ってる5AR4は東芝だった事を思い出す・・・なんだそりゃ。今更松下球を捜す気は無い。

すぐにでも出来そうなモンだが、まだです。


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