影響を受けた先達

目次

1970年代1980年代1990年代2000年代
武末数馬先生黒田徹氏藤井秀夫氏木村哲氏・中林歩氏
辰口肇氏黒川達夫氏那須好男氏よく訪問させていただくウェブサイト
浅野勇氏石政勉・中川洋氏是枝重治氏竹森幹郎氏
森川忠勇氏新井晃氏氏家高明氏玉置浩氏
小松理一郎氏と伊藤晃氏佐藤定宏氏竹下顕秀氏塩田春樹
河村信一郎氏********金指長生氏
記憶に残る製作者の方々と、記事記憶に残る製作者の方々と、記事記憶に残る製作者の方々と、記事記憶に残る製作者の方々と、記事
その他「ネタ本」その他「ネタ本」その他「ネタ本」その他「ネタ本」
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少年時代に親しんだ「子供の科学」を皮切りに、「初歩のラジオ」「ラジオの製作」に至り、高校生時分にはついに「無線と実験」「ラジオ技術」へと“ありてい”な道に踏み外しました。未だに外しっぱなしです。

多くの寄稿家や研究者の記事に触れ、それなりに学び、かつ迷ったり悩んだり・・・理解できた喜びも知り、今に至ってます。そんな私自身を導いてくれた「張本人」たちです。

著書・関連書籍の紹介も兼ねておりますが、入手困難な物ばかりですね。ご容赦ください。なお、著作物の画像掲載にはかなり躊躇しました。

タイトル・見出し文は読めるが、内容文面・図表は「拡大しても読めない」解像度です。もっとあからさまな掲示をされておられる方も散見しますので、このくらいなら・・・と甘えがあるかもしれません。


1970年代

武末数馬先生

武末先生製作記事1968〜1998 初めて触れたのは1973年の「845A級PPアンプの試作」ですが、「無実」誌の記事とはこんなにもアプローチが異なる事に驚きました。以後、先生の寄稿を追い続け、並行してバックナンバーの入手(古書店巡り)も。

スクラップブック化しており、自身「武末マニア」なのかも知れん・・・との自覚あります。

6336A、50CA10、50H-B26、300B、211A、801A、EL-156、EL-34、8045G・・・などが年代を越えて追試されてます。意外に「大球」好き?・・・実はコレも感化されてしまったかも。

多数の重要な作例“以上”に、1976年11〜12月号の「出力トランス持論」シリーズは圧巻だと存じます。アンプの製作スタイルへの憧れと同時に、あのレベルで出力トランスを評価・論評できる立場に居られる事が記事への信頼感を生む。

武末先生ラ技全書005.011.012 ラ技全書011・012。後の011A・012Aと、先行のご著書005Aを含め、装丁が「クタクタ」に消耗・・・。

バイブルでコーランで仏典で・・・その有り難味は何にも代えられない・・・おいおい、信者かよ。いや、まだ「祀る」事はしておりませんので、誤解なきように。

OTLの基礎もこちらから。ちゅうか、その範囲から脱出できません。

武末先生臨時増刊 ラ技臨時増刊。元記事を持ってても、なぜか買ってしまう・・・。

右のラ技JAN.1982(別)「集大成 真空管パワー・アンプ」に、先生の「回顧録?」が寄せられてます。おお、こんな方だったのですね。末尾の記事年表は貴重かと。

面識・交流ともにございませんが、「先生」とお呼びする、唯一の寄稿家・研究家です。ただし、この弟子の「偏った」オーディオ感覚・感性は先生の責任ではありませんので・・・。


辰口肇氏

MAY.1972の2A3シングル ラ技OCT.1974「読者のアンプ製作コンテスト入選作・DA30シングル無帰還パワーアンプ」に度肝を抜かれる。評者の武末先生も「辰口イズムの典型的作品」と。

後に、同MAY.1972の2A3シングル記事を入手、既にプロトタイプが出来上がってた印象。
直熱3極管シングル無帰還パワーアンプとCR・EQ無帰還プリを追求・発表される。

コチラもスクラップブック化。

休止期間は永かったが、2003年から「辰口イズム」が復活。

3行空けのために・・・こげなことを


浅野勇氏

浅野氏魅惑の別冊 欧米古典出力管アンプの伝統を後世に伝えた名著・・・としか理解しておりません。その真髄に触れるのには手遅れでした。しかし、よく読んだのでしょう。1冊は表紙が見つからない。

出力管“50”への憧れを刷り込まれたのはこちらから。

3行空けのために・・・こげなことを


森川忠勇氏

森川氏記事1971頃〜 海外ブランドパーツ礼讃に「いささか引いてしまう」が、豊富な経験に裏付けされた確かな回路理論、膨大な作例・実測データは貴重な「お宝」。オールジャンルの印象ですが、多極管PPアンプが「上手い」と感じています。差動増幅回路応用の先駆者・推進者としても。

注:氏が賞用された差動増幅は電圧増幅段に適用され、出力段まで差動増幅回路の作例は存じ上げない。

無線と実験1979年1〜2月号、SYLVANIA・8417ppの記事が好き。うん、「記事」が好きなのであって、コレを作る決心・・・には至らず。変な読者ですな。

森川氏SP SP関連記事も多く書かれ、MAINSYSTEMのネットワークは氏の記事から学び、氏が経営される“名古屋店”を介して巻いてもらったカットコア・インダクターを使用しております。

3行空けのために・・・こげなことを


小松理一郎氏と伊藤晃氏

「製作記事」ではないが、極めて重要なアイデアを内包した寄稿と存じます。・・・でも、思うのはワシだけかなあ。

小松理一郎氏と伊藤晃氏 2件とも50H-B26による、Eb<Ec2のSEPP低負荷OTLアンプです。

いずれも古いし、ラ技誌上での「復刻」化も期待薄。余計な一言二言も交えてご説明しましょう。

小松理一郎氏・・・ラジオ技術1968年2月号「読者の研究・50H-B26x2 簡易型OTLアンプの製作」

氏は文中で「1961年6月号で武末氏の回答・・・オーディオの出力管に関して、この動作条件の可能性はない」のくだりは極めて興味深いものがあります。今思えば「オーディオの出力管」以外では可能性があったワケでして、何となく50H-B26の発表・発売にも絡んでる・・・気がする。

なお、電源トランスレス構成で、2Epと3Ep(Ep≒110〜135V)を得たうえで、各管の対カソードG2電圧=2Epを達成されておられる所が、後年の「K師」による40KG6A・DCアンプの出力段部を「先取り」されていると感じます。それにしても、この時の評者が武末先生ではなく木塚茂氏だったのは、小松氏にとって不運としか考えようが無い。

ちなみに武末先生の著書、ラ技全書005Aの49〜51頁と、その脚注に興味深い記述があります。

伊藤晃氏・・・ラジオ技術1974年8月号「読者のアンプ製作コンテスト入選作・50H-B26x4 OTLアンプの製作」

既に確立されたEb<Ec2手法に加え、各出力管のプレートとスクリーン・グリッドを大容量のケミコンで交流的に短絡し、氏ご本人の表現では「高パービアンス3結」動作をさせるというもの。これも「時代の先取り」?と思ったのですが、フォロワーは表れず同様の作例は皆無でした。1990年代の藤井秀夫氏の登場までは。

この時の評者は武末先生で「まさにグッドアイデア」と高評価。でも先生ご自身も追試されなかったのです。いや、コッソリされてたのかもしれませんが、誌上発表ございません。


河村信一郎氏

失礼な物言いですが、もしかしたら“忘れ去られ”た感の日立製作所・技術者。60末〜80年代初頭、Lo−Dブランドで「ピストン振動」SPを追及された方で、忘れられません。

HSシリーズ解説記事 影響は甚大だが、行動としては「ハコ」を入れ替えただけの結果に留まりました。
技術者・研究家としての憧憬よりも“作品”の素晴らしさに魅了されたのでしょう。

聞き及ぶ限りでは、HS-500、-1500、-400、-10000、-5000、・・・などの開発に携われ、国内他社とは一線を画した製品を世に送り続け・・・られなかった無念の研究家と存じます。最後の「アレ」が出てたら買ったでしょうなあ。

近隣の先輩が、一時期HS-5000を導入され聞かせてもらった。SPの存在が消えた感覚に驚き・・・しかし部屋にはクリアーな響きが像を結ぶ。こんな経験は初めてでした。

HS-500 HS-1500 HS-400 HS-400改 HS-10000 HS-5000

HS-400を買って聞かせて、先輩を「煽った」のは自分なんです。しかしHS-5000の在籍期間は短かったなあ・・・申し訳ない気分と同時に、
残念、モッタイナイ。

HS----- 最後?の試作品は、4組のヴォイス・コイルの為に4chパワーアンプやら、各VCの駆動バランス・コントロールやら・・・それに定電流駆動が望まれてる節も。

退社された後だったかの、氏が語る苦労話がラ技に載ってたはず。どこかに取っといたンだが・・・。

ウレタンエッジほどではなくとも、ギャザード・エッジ、ギャザード・スパイダの寿命は来ましょう。フツーに鳴ってると思ふ、現用HS-400改のコンディションは未確認(知るのが怖い)。しかし、覚悟を迫られる一件が御座いました。


記憶に残る製作者の方々と、記事

一括りでご紹介するのは失礼この上ない・・・とは存じますが、お名前(50音順)と共に記憶に残る試作例・記事などを。

新井利夫氏・・・電波技術誌別冊「設計と製作 名パワー管アンプ」1974年1月「6AS7-G OCL/OTLパワーアンプ」

落合萠氏・・・無線と実験1975年4月号「2A3プッシュの決定版! 17Wモノーラルパワー・アンプの設計と製作」他、タマ半導体アンプ記事多数。

黒田徹氏・・・ラジオ技術1978年10月号「読者の研究・T形周波数補償法によるブースタ・アンプの製作」

木塚茂氏・・・ラジオ技術1974年6月号「シンプルな構成・高性能パワーアンプの設計と製作」

西村新一氏・・・ラジオ技術1976年11月号「読者の研究・6RA3 OTLアンプの製作」

橋本順次氏・・・ラジオ技術1974年7月号「ABCD形アンプの設計と製作」

葉山滋氏・・・ラジオ技術1968年10月号「WE-300Bシングルパワーアンプ」

牧まこと氏・・・無線と実験1972年8月号「6G-A4 AB2級パラppメイン・アンプの製作」他、タマ関連多数。

村田研治氏・・・ラジオ技術1970年2〜3月号「6080x16 SEPP OTLアンプの製作」


その他「ネタ本」

一括りでご紹介するのは失礼この上ない・・・とは存じますが、ご著書などを。

ネタ本1 島山鶴雄氏「近代科学社・音声増幅器 設計 並 調整(第三版)」

百瀬了介氏「ラジオ技術全書007A・増補版ハイファイアンプの設計」

これは・・・武末先生のご著書以前の書籍でしょう。島山氏の本は、案外後年に古本屋で買った気がする。しかし熟読した記憶が無い・・・。

ネタ本2 木塚茂氏「ラジオ技術全書026・トランジスタアンプの設計と製作」
安井章氏「無線と実験・最新トランジスター、バーティカルFETによるステレオアンプの設計と製作」
金田明彦氏「無線と実験別冊・最新オーディオDCアンプ」
監修/白庄司進氏「無線と実験別冊・オーディオ用FETとその活きた使い方」

一時期は熱中したのですが、「通過儀礼」的な読み方だったのかもしれません。言い換えれば、知りたい事
だけを“つまみ食い”したかのような。

ネタ本3 ネタ本3 ネタ本3 「電波技術別冊・設計製作 名パワー管アンプ」
上杉佳郎氏「無線と実験別冊・管球式ステレオアンプ製作80選(上下巻)」

一時期は熱中したかもしれませんが、これも「通過儀礼」
的な読み方・・・。言い換えれば、・・・以下同文。

注:電波技術社の本に、妄想中6080・OTLの“火付け役”の記事あります。その記事だけでは無いけれど。

ネタ本4 「初歩のラジオ編・実用真空管ハンドブック」
「誠文堂新光社/東芝電子管技術部・真空管活用自由自在」
「誠文堂新光社・3Dステレオのすべて」
「誠文堂新光社・3極管アンプの製作」

正真正銘の「ネタ」本。50R-P28の記憶はコレらからでしょう。

3行空けのために・・・こげなことを

全日本真空管マニュアル おっと、重要なのを忘れていました。一ツ木吉典氏「ラジオ技術全書002/002A・全日本真空管マニュアル」

究極の?ネタ本・・・として欠かせない。しかし前半の解説部分は、あまり読んでないなあ。

ちなみに“送信管”の頁(追補ぢゃないトコロ)に、4B13との併記で4B13Aちゅう5Pのタマが掲げられてます。数年前から之奴が気になってしょうがないのです。どなたか情報を〜・・・。

東芝真空管ハンドブック 1〜3 おっと、また重要なのを忘れていました。「東芝真空管ハンドブック 1〜3」昭和37〜41年発行。

鶴舞駅前の古書店には“お宝”が埋蔵されてたんですねえ。

ずっと後にナショナルの同様刊が復刻されたのは・・・買いそびれた。6R-R27は含まれていない“みたい”だったし。

3行空けのために・・・こげなことを

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1980年代

黒田徹氏

ラ技81’別冊と、目からウロコ本 別冊は、ノウハウ書でしたが、次の2冊は極めて重要な「基礎勉強」の教科書です。

技誌上には、1980年代から多くの製作記事を寄稿され、いずれも最高の性能を追求されていたと感じます。当時、その最たるモノとして、同誌1984年7〜8月号の「フィードフォワード&フローティング電源 0dBハイ・パワー・アンプの製作」には、極めて強烈なインパクトを受けました。しかし追試などとてもとても・・・。

つまみ食い的で恐縮ですが、ラ技2003年1月号から始まった「実験トランジスタ・アンプ講座 ●実用技術編 第10章 回路シミュレータSPICE入門」の「3極管AB級PP回路のひずみ率を激減させるバイアス回路を発見・2006年8〜11月号」や「「CasCompアンプとは・2008年1〜5月号」などは、低歪み指向・思考・嗜好?に格好の実験テーマだと思いました。なお、試みた限りでは・・・まだ真髄に触れる段階に到っておりません。


黒川達夫氏

デジタル時代の・・・ 出力段位相補正式アンプ設計を提唱された、近代的思想の先駆者。前段回路の広帯域化を目指す努力には頭が下がります。そして、通り一遍等ではない前段管種の発掘・紹介は素晴らしい業績。

でも、どなたかがご指摘なさったように、負荷線に関わる解説(PP出力段)には疑問が残る。「近似手法・・・」云々の注釈付きならこんなこと申し上げませんが。

単行本化されていませんが、2001年からMJ連載の「現代版真空管活用ガイド」シリーズは、氏の着眼の広さを実感できる大事業?かも。それにしても凄い手間だっただろうと想像します。

3行空けのために・・・こげなことを


石政勉・中川洋氏

火に油記事 書籍ではありませんが、妄想を実行へと導いた“点火”役の無線と実験誌記事。

1982年2月号「TZ40シングル10Wアンプの製作」、コレを読んで、自身の812A実験に至る。
1983年9月号「811Aシングル12Wアンプの設計と製作」、コレが2T81実験にも・・・

3行空けのために・・・こげなことを


新井晃氏

*** MOSデバイスのタマ風料理・・・だけではないレシピを生み出し、平田電機タンゴも巻き込む“ほにゃらら”な寄稿家。

無線と実験1984年4月号「シンプル・オーディオ・シリーズVol-11 並列給電型PP MOS-FET20Wアンプ」、同1984年9月号「同シリーズVol-14 2SK176/J56パラプッシュ 単段OTLアンプの実験」など、拙の偏向思想に影を落とす。

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佐藤定宏氏

ネタ本5 ラジオ技術編「力作、傑作 真空管パワー・アンプ製作集」多数の製作者で構成、
佐藤氏作品も掲載。

ラジオ技術別冊「 佐藤定宏 真空管パワーアンプ作品集」

佐藤氏作品ではなぜか、ラジオ技術1983年12月号「5930/2A3W AB1PP モノーラル・パワーアンプの製作」が印象的。カソホロ直結を多用される方としては“珍しい”作風かも。

3行空けのために・・・こげなことを


記憶に残る製作者の方々と、記事

一括りでご紹介するのは失礼この上ない・・・とは存じますが、お名前(50音順)と共に記憶に残る試作例・記事などを。

石井義治氏・・・ラジオ技術1983年9〜11月号「30KD6フッターマンアンアンプの試作」

谷垣嘉久氏・・・無線と実験1985年9月「送信用5極ビーム管4B13 3結シングル 30Wパワーアンプの製作(誌面タイトルのまま)」

政田晴彦氏・・・無線と実験1980年7月「6KD6x8・超ド級管球式OTL・・・」

柳沢正伸氏・・・ラジオ技術1984年8〜11月号「全段直結6CA7(T)PPアンプの設計・製作」


その他「ネタ本」

SP本 SP本 NAGAOKA本も読んだが、より偏ったコチラを愛読。

「これからのモニタースピーカー 」無線と実験編集部。妄想拡大の主因となった。

「ALTECスピーカーユニット/エンクロージャー図面集」エレクトリ。
414-8C中古購入が先か、コチラが先か・・・?。

3行空けのために・・・こげなことを

ここからは、非AUDIO本を。

BASS本 工作好きの血が騒ぐ、左のリペア関連書籍。対する右は・・・高尚な演奏理論書で、書いてあることのほとんど・・・いや全く・・・え〜と・・・。

他にもBASS教則本を買うが、不真面目な練習で血肉にならず、偏った我流スタイルに。いや、どこぞのどなたかのツマミ食い真似スタイルと言うべきか。

『トリヴィア(trivia)は、くだらないこと、瑣末なこと、雑学的な事柄や知識、豆知識を指す。』だけが増えた・・・そして、多くを忘れた。

MIDI本 左端はROLAND系機材中心の、コンピュータ・ミュージック入門書。MIDI普及直前の本だからか、そのヘンの記述が少ない。

残り3冊は、当時の最先端FM音源シンセの解説書。はっきり言や・・・ヤマハDX7の本です。「DTMゴッコ(1)」に経緯を書きました。

結局は『トリヴィア(trivia)・・・』以下同文で御座います。

3行空けのために・・・こげなことを

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1990年代

藤井秀夫氏

ラ技連載開始の記事 ラ技連載開始から“ドギモ”を抜かれっぱなし、「振幅膨張」ですと・・・!?。
次ネタのμモードpp記事に絡み展開される山口美紀氏との議論は圧巻。

「ありてい」な回路は皆無?かも。毎回どこかヒネリの効いたアプローチで、アイデア満載。6C33C-Bの「無駄を承知」のOTLシングルに始まる各種OTLには目からウロコ。
氏の記事で氷解した打消しのナゾなど、再学習要件多数。

送信管記事も多く、拙4B20実験の元ネタは氏のパクリとも言えます。

しばしば繰り広げられる、政治・思想的?言及には戸惑いを隠せませんが、久しくお目にかかれなかった「×××指向・思考」の寄稿家。
残念な事に、既に故人・・・。

真意は測りかねますが、数式で導き出せない(出しにくい?)領域の、タマと回路の内面にまで切り込んで考察され、実験・実践されておられる様が凄い。


那須好男氏

必ずつくれる真空管アンプ2冊 ラ技誌上での個々の記事も殆ど手元にありますが、なぜか買ってしまう。

肩の凝らない平易な作風が心地良い。しかし理論ベースも磐石の印象。噂?のISO社のS氏との関連はホント?。着せ替えシングルの参考にさせていただいたはずが、なんだか妙なモノになってしまった。

3行空けのために・・・こげなことを


是枝重治氏

WE350B・ULpp 6384pp 意匠の「上っ面」だけでも真似たくなるカッコ良さ。しかし本気でやる覚悟は無い。記事中で語られるノウハウ・レシピ・トリヴィアは楽しい。

ラジオ技術1995年11月号「WE350B・ULpp」、管球王国1997年Vol.5「6384pp」などPK分割をお好みかと存じますが、他にもイロイロ試されてるので、回路の拘りに“頑な”ではない印象。

3行空けのために・・・こげなことを


氏家高明氏

逆撫でする気は・・・ 後年の“×××”については申し上げる事ないです。一時期は、あの配線・文面・アイデアに萌えてた寄稿家。K師に通じる文章表現は気になってました。

ISOタンゴのFE-25シリーズは、お仕舞い前の業績で生まれたのかも・・と思ってます。

←買わなくて良かった。

3行空けのために・・・こげなことを


竹下顕秀氏

202009xx:追記

竹下顕秀氏 1993年からラ技誌の記事を拝見。自称「文科系の初心者」と謙遜される寄稿家ですが、基礎的な下地ナシで始められたのなら・・・相当な勉強をされたとしか思えません。

最初の記事が「6N7 B級プッシュプルアンプの試作」ってな具合で、ありていな「作った鳴ったいい音だ〜・・」でわないトコロに共感。以後、様々なアイデアで「安い球」を使いこなす手腕に脱帽。著名?な「2A3/300B/6L6/EL34/6V6/6BQ5/KT88/6550・・・」の作例は皆無だが、コッソリお試し済みでも不思議ではない・・・などと邪推しちゃう。

←スクラップブック化で永久?保存。

6N7GT B級PPの妄想開始時に思い出した・・・と言っちゃあ申し訳ないのですが、5842「刀音シャーシ」アンプの大元ネタの作者でもあります。


記憶に残る製作者の方々と、記事

一括りでご紹介するのは失礼この上ない・・・とは存じますが、お名前(50音順)と共に記憶に残る試作例・記事などを。

赤石健司氏・・・ラジオ技術1993年10〜12月号「6L6GCプッシュプル・パワー・アンプの試作」

加銅鉄平氏・・・MJ1991年7・9月号「マコフスキー回路による6082x8 OTLパワーアンプの製作」、同1991年12月号「25HU5x8 OTLアンプ」

上条信一氏・・・MJ1995年10月号「EL509 ハイブリッド方式SEPP OTLパワーアンプ」

金田明彦氏・・・MJ1993年12月号「6C33C-B真空管DCパワーアンプ」

木下順二氏・・・MJ1994年1月号「SIDEWINDER・6CA7の3結特性を求めて」

妹尾哲夫氏・・・MJ1991年5月号「自作アンプコンテスト参加作品・6080x4 SEPP/OTLパワーアンプ」、同1993年1月号「6080x4 OTLアンプの信頼性と音質向上策」

竹下顕秀氏・・・ラジオ技術1994年9月号「5842シングル・パワーアンプの製作」

刀音精氏・・・MJ1996年11月号「6BQ5シングル多用途パワーアンプ」

宮崎良三朗氏・・・MJ1993年12月号「7242SEPP OTLパワーアンプ」

***


その他「ネタ本」

タマ収集家に成り下がってた頃ですな。

ネタ本5 タマ収集のネタ本。記事内容は・・・・・・・・・語尾ボカしちゃうもんね。

ネタ本6 タマ収集のネタ本。グラビア書籍もあったのね。

3行空けのために・・・こげなことを

***

偏ったJAZZ関連書。

***

『トリヴィア(trivia)は、くだらないこと、瑣末なこと、雑学的な事柄や知識、豆知識を指す。』だけが増えた・・・そして、多くを忘れた。

3行空けのために・・・こげなことを

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2000年代

遅いPC導入後は“偏った”雑誌以外にも、ウェブサイト上で多くの作例・情報に触れられるようになりました。言っちゃ悪いが、玉石混交の中にも素晴らしい活動をされておられるHPを知りまして、自身の偏りを強く実感した次第であります。

木村哲氏・中林歩氏

ぺるけさんとAyumiさん ご両人併記は失礼この上ない・・・とは存じますが、WEB上でもご活躍のお二人。実際には2010年代になってからの邂逅でした。

軽んじてたり、苦手だった部分を「正しく、偏らず」に導いてくれた、説明不要の名著。同時にHPの熟読は必須かと。

3行空けのために・・・こげなことを


よく訪問させていただくウェブサイト

一括りでご紹介するのは心苦しいのですが・・・

「進化するパワーアンプ・Evolve Power Amplifiers」上條信一氏

「超三結」で高名な“元?”寄稿家。90年代のMJ誌掲載時は、なぜか熟読せず距離をおいた態度でしたが、ウェブサイトを拝見し驚嘆しました。自身の「井の中のナンタラ状態」を痛烈に実感したのです。で、16A8の超三結を一作拵えて・・・未だに抜け出せてないとも自覚しました。

「日本の古いラジオ・Antique Japanese Radios」Mr.Koji HAYASHI,

けしからぬ閲覧者ですが、ラジオに興味は無く「Gallery on Tubes/真空管展示室」目当てなのです。多分・・・OTL向き水平出力管の検索で邂逅した記憶ですが、それに留まらず受信管一般の(送信管は管理人様も述べられておられますが、一部と)膨大な歴史と資料の宝庫で、こりゃあもう博物学の領域かと。そのなかで集中して拝見したのは、前述の水平出力管の頁と、「History and Technical data of JIS name tubes/日本名の真空管の歴史と規格」内「P Series : 電力増幅用4極・5極管」です。拙の30Vレス管シリーズは本HPに負う所は多いのです。

真空管SEPPOTLアンプのぺージ---

出力トランス付きアンプの作例も豊富ながら、サイト名に違わぬOTL専用技術情報はここで!・・・と。

ありとな世界Mr.Arito Maekawa

こちらも不謹慎ながら、CSPP検索で知りました。文字通りTOPページの「CSPPへの誘い」にハマったちゅう・・・。

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竹森幹郎氏

6BQ5・AB2級pp 田端喜久夫氏と同じく、故・武末数馬先生、面授の高弟?の方。ラ技1999年7月号での「追悼作」記事以降、先生のご遺志を継がれる寄稿家と存じます。端々に感じられる先生への敬愛の様子が・・・正直うらやましい。

写真は、武末先生ご愛用だったと聞く試作機の、竹森氏による追試記事。やはり気になる作品だったのですね。

3行空けのために・・・こげなことを


黒田徹氏のアイデアを実践される方がおられますので、ここにご紹介申し上げます。

玉置浩氏

「遠い昔のラジオ少年・・・」から 決して多くはない記事の“幾つか?”で、黒田徹氏のアイデアを追試され、後を追う立場では実にタイムリー。

ラジオ技術2007年4月号「黒田式ひずみ打消し差動増幅回路を採用 6P14P/6BQ5 PP パワー・アンプの試作」
←は「遠い昔のラジオ少年 HOME」内の「記事録 TOP」から拝借しました。危なッかしい・・・と思ったので縮小し、
不鮮明に。姑息だなあ。

ラジオ技術2009年1月号「黒田式新バイアス回路の効果を検証する」も必見。

1行空けのために・・・こげなことを

塩田春樹氏

「遠い昔のラジオ少年・・・」から 近年、精力的に染谷電子製の専用出力トランスで、CSPPやサークロトロン形式のアンプを連作されてます。前述のウェブサイトでご紹介したWありとさん”と共に、この分野での牽引役をされておられる印象です。

←は「遠い昔のラジオ少年 HOME」内の「記事録 TOP」から拝借しました。危なッかしいと思ったので・・・以下同文

幾つかの記事でCascompアンプ応用回路を採用され、ラ技2011年11月号「6GB3A ULppアンプの製作」では発案者の黒田氏の寄稿が含まれておりました。

3行空けのために・・・こげなことを


金指長生氏

KT66PPアンプの試作 ラ技2014年、突如登場された、お名前の“正しい読み”がわからない寄稿家。5月号冒頭の「直列型PP」と「並列型PP」の分類にはいささか異論はありますが、以降の連載では、例を見ない(と思う)回路設計が繰り広げられています。

誌上で繰り広げられる設計手順説明以上の、「膨大な予備実験」が試されておられる事が想像できます。理解が“及ばない”ところも多々ありまして、読後感は極めてヘヴィです。

“音が良いから”の言い訳を排除した解説が小気味良い。最終9月号で「“音楽”を聴きとれるアンプ」をタップリと語られます。良し悪しの話ではなく、聴こえた“音楽”から受けた感覚を赤裸々に述べられておられ、共感しました。これ程のアンプをお造りになったあと、「次」の作品が生まれるだろうか?と、妙な心配もしてしまいますが、「次回」を待ち望む気分になる記事でした。

追記:201908xx

「突如登場された・・・」は誤りでした。ラ技2004年4〜5月号の「高利得 2A3PPアンプの製作(1)(2)」を拝見していたのにもかかわらず、忘れておったのです。あらためて読み返しますと、上記のKT66作例に共通する設計指針(電流出力ドライブ→電流入力出力段・・・で、合ってる?)が、既に確立されてるのだとも知りました。いや〜・・・「前回」があったんですねえ。これら2例の他にも記事あるかも?・・・


記憶に残る製作者の方々と、記事

一括りでご紹介するのは失礼この上ない・・・とは存じますが、お名前(50音順)と共に記憶に残る試作例・記事などを。

小倉浩一氏・・・ラジオ技術2003年7月号「送信管パワーアンプ作り顛末記(JRC 4B20)」

金田明彦氏・・・MJ2010年4〜5月号「オール5極管,パワートランスレスで超シンプル,超コストパフォーマンス 40KG6A DCパワーアンプ」

久保真岐氏・・・MJ2012年4月号「第11回自作アンプコンテスト入賞作品・2T12P AB2級トランスドライブ プッシュプルパワーアンプ」

ネルソン・パス氏・・・ラジオ技術2011年9月号「DE-LITE AMPの製作」、同2012年3月号「スーパーウーファ“パイプ・オー”」

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その他「ネタ本」

トラ技スペシャル トラ技スペシャル「Excelによるドキュメント作成術」木下隆氏。

帰郷前後?・・・購入時期が曖昧ですね。残念ながら、ツマミ食い的な活用実態に留まり、本の真価を導き出せてないのです。

定本 半導体回路のお勉強・・・って、今頃?。

情け無いが、これもツマミ食い・・・以下同文。

続・定本 まだ半導体回路のお勉強・・・って、今頃?。

情け無いが、これもツマミ食い・・・以下同文。

電流帰還型OPアンプ云々の解説目当てで2015年購入しました。残念ながら・・・核心に至るトコまでは「書いて無い」と読みました。inv入力内部のインピーダンスの具体的な数値例が知りたいし、I/V変換の実態は・・・電流帰還がかかったエミッタ接地増幅回路と書いてある。それを「カレント・ミラー」云々と“呼称する”のは・・・好きにすれば?。

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3行空けのために・・・こげなことを

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