シロバナマンジュシャゲ

 シロバナマンジュシャゲといっても、花の色は、真っ白ではなくクリーム色がかっている。 花びらの中央部にうっすらとしたピンクの筋がある。ピンクの筋が、ほとんど目立たないのもある。

 牧野富太郎博士は、ヒガンバナと、黄色の花が咲く ショウキランのかけ合わさった品種と推定。 さらに、まだ純粋の白色ヒガンバナを得ないのが残念、と著書「植物一日一題」で書いている。

 写真のは、2002年9月21日に愛知県犬山市善師野の清水寺境内で写す。住職が移植したという。 かなりの数が群生している。ここでは、ヒガンバナとシロバナマンジュシャゲが“競演”していた。

 名古屋市守山区志段味の東谷山フルーツパークの一角にもシロバナマンジュシャゲが咲く。昨年初めて見た。 今年は、9月18日に咲いているのを確認した。その後、23日に散歩していたら近くの民家の庭に咲いている のを見かけた。

 24、25日に同窓会に出席した母親も「同級生がうちの庭にも咲いていると話していた」と言う。 さらに、28日の中日新聞県内総合版に愛知県大府市の人が、犬の散歩中に白いヒガンバナを見たという 投稿記事が出ていた。

 このことから、シロバナマンジュシャゲはヒガンバナほど繁殖力は強くないが、それほど珍しくはないようだ。ただ、 真っ白なのは、自分の目では、まだ見たことがない。 (2002年9月22日作成、28日改)■ナツズイセン■キツネノカミソリ


©2002 Yuusuke Niinomi

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