年中行事

 

1.はじめに   2.般若会   3槃会   4.祭り   5.

 

2  大般若会

 正式には大般若経会といいます。本来は新年の行事だったのでしょう。ほとんどの寺院では正月早々に執り行われます。慈眼寺では、旧正月に近い2月11日(建国記念の日)に行います。般若とは智恵のこと。智恵を完成させることが悟りであり、他の宗教でいう「救われた」という状態のことである。「オレは救われなくてもいいや。」という信念も、ひとつの悟りであり智恵であると私には思われる。仏様がオレ達を救ってくれるというのはウソ。自分たちが智恵を完成させて仏になるのだ。何ともつらくて大変な宗教ではないか。お経には智恵を完成させる為の大事なヒントが書いてある。ただし現代の智恵の完成にはとても足りない。

 ともあれ、大般若会は600巻ある大般若経(有名な三蔵法師が中国語に訳したもの)をパラパラと心の目で流し読み(転読といいます)し、生きとし生けるもの(衆生といいます)の幸福を祈ります。

テキスト ボックス: 正面に般若経の守護神たる十六善神の画像を祀る。大般若会は十六善神が本尊となる。香炉の左側に般若のお札が置いてあり、祈祷後各家に配られる。

テキスト ボックス: 祈祷は浄道場という儀式から始まる。三人の僧侶が香を焚き、浄水をまき花を散じて式場を清める。

テキスト ボックス: 大般若のお経は祈祷太鼓に合わせて読む。すぐそばでドンドンやられるとお経なんかどッかに吹っ飛んでしまいそう。

テキスト ボックス: 大般若会にはご詠歌の奉詠もあります。テキスト ボックス: 大般若経の転読。転読しながら「ノーモバギャバテェイ ハラジャハラミタエイ タニャタ シツレイエイ シツレイエイ シツレイエイ シツレイエイサイソワカ」と唱える。

 

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