年中行事

 

1.はじめに   2.般若会   3槃会   4.祭り   5.

 

3  涅槃会(ねはんえ)

 涅槃会とは、お釈迦様のなくなった旧暦2月15日に報恩追慕の為にする法要をいいます。今は新暦2月15日にします。涅槃図を掲げて遺教経というお経を読みます。ここでは涅槃図をお目にかけます。ちなみに西行という鎌倉時代の僧はお釈迦様にあやかり2月15日に死にたくて「願わくば 花の下にて春死なむ その如月の 望月の頃」という歌を読んで本当に2月15日に死んだそうです。でも、西行という人は自分の名声の為にはかなり金を使う人だったようですから、あるいは自分の臨終に集まった人達に金を配り、2月15日に死んだことにしてくれと頼んだというのは考えすぎでしょうか。

テキスト ボックス: 昔から涅槃のお釈迦様はこのように描かれます。左を頭に右肘を枕にしています。回りには、いろんな人種の人々が世界中から来ています。また人以外の動物やら、昆虫やら、ムカデまで集まって悲しんでいる様子が描かれています。 享年八十。

テキスト ボックス: 天上から涅槃を見守る摩耶夫人(まやぶにん)。薬の袋を雲の上から投げ下ろしたそうだが、木に引っかかってとどかなかったそうな。

 

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