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病気の種類はどんなものが多いですか? |
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冷え性、頭痛、肩こり、肌荒れ、のぼせ、生理不順、不妊症など様々なご相談をお受けしておりますが、女性特有の愁訴としては、やはり『生理』に伴うものが多くみられます。
閉経前後に女性ホルモンの分泌低下から起こる更年期障害が代表的です。
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正しい生理機能とは |
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生理機能とは子供を作るための大切なシステムです。
しかし妊娠していない時には、受精卵の着床に備えて整えられた子宮内膜が必要なくなって剥れ落ち、生理となって外に排出されます。
50歳を閉経の基準とすると、女性は初潮から閉経まで約40年間、実に約500回も生理がきていることになります。
また、生理は約14日間低温期が続き高温期が14日間続いた後に生理がくる状態が正常です。
妊娠を考えている方は基礎体温が診断の目安になるので必ずつけるようにしましょう。
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子宮筋腫って何ですか? |
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子宮の筋肉の一部がコブのようになる病気で、生理がある30〜50代に好発し35歳以上の女性の約20%が患っている病気です。
大きなコブだとダチョウの卵位にまで大きくなる場合もあって月経痛や月経過多さらに不妊の原因にもなります。
閉経するまでは注意が必要です。ただし、子宮筋腫の全てに外科的処置が必要とは限りません。
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子宮内膜症って何ですか?
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子宮内膜組織が卵巣や卵管などの子宮内部以外の部位に増殖する病気です。
悪化すると激しい生理痛の他に、月経過多、排卵痛、不正出血、月経不順、頭痛、吐き気、性交痛、下痢、便秘などが現われます。
最近では若い女性の不妊原因のトップにもなっています。
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更年期障害って何ですか? |
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閉経を境にした前後5年間を更年期と言います。
この時期に生理を起こす女性ホルモンの分泌量が低下することで全身に不快症状が出てくることを『更年期障害』と言います。
男女共に性ホルモンの分泌低下に起因していますが、男性の場合は女性より長い場合が多く、精神的ダメージが強く出ます。いずれも、家族の理解と協力がとても大切です。
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漢方薬による治療方法は? |
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以上のように、生理にともなう悩みは、血液循環の悪化、ホルモン異常などが原因で起こると考えられます。
この様な症状の改善と再発予防に『活血剤・和解剤』などを中心とした漢方薬が奏効しています。
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女性ホルモン減少による体の変化 |
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生理が不規則になる。 生理が来ない。 |
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排卵が起こらない。 |
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膀胱周辺の筋肉低下から尿が近くなり易い。 |
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ほてり、のぼせ、急な発汗などの自律神経の乱れがでる。 |
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コレステロールの消費が減ることで皮下脂肪が厚くなり、動脈硬化や体重増加が起こる。
※女性ホルモンに血中コレステロールを減らす働きがあるため
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不眠、うつ症状などの精神症状が現われる。 |
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体内のコラーゲンが減ることで、皮膚のたるみ、しわ、シミなどが増える。
※女性ホルモンはコラーゲンの産生を促進する働きがあるため。 |
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骨量が急激に減少し、骨密度が低下してくる。
※女性ホルモンには骨の新陳代謝を促し、骨がもろくなるのを防ぐ働きがあるため。 |
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膣内の粘膜が薄くなり潤いがなくなる。
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