筆文字の魅力を生かした新感覚の書を創造したい・・初個展~第5回個展
◆1st exhibition テーマ「表現の工夫」1997/06 ギャラリー・ルレーブ
イメージ多彩 自由奔放な書 芭蕉、宮澤賢治、スピッツ「チェリー」まで題材に 1997/06/03 朝日新聞抜粋
小学1年から書道を習い、以後軽4人の書家に指導を受けてきた早川鐵牛(本名明秀)さんが、初の個展を開く。テーマは「破」。
はやりの歌の歌詞なども題材に、デザインや背景、文字のバランスを工夫した絵画のようなユニークな「書」を披露する。
早川さんは幼いころから字に興味を示し、新聞の活字を形よくまねて書くのを見た両親が、書道教室へ通わせたという。・・・中略・・
個性的な表現をめざし、デザインを取り込み、背景を描いたり、文字以外の点や線を加えたりする。現在の書道界にはない作風だが「自由奔放な書き方をしたい。新しい書の作風として見てもらえれば」という。・・・・
「流」や「破」の文字がもつイメージを視覚的に表現した作品は、影を描いたり墨をと墓地らせたりしている。
春と修羅 宮澤賢治詩
ああ輝きの四月の底をはぎしり燃えてゆききする おれはひとりの修羅なのだ 光と影を背景に詩情を表現

「チェリー」スピッツ歌 「破」気迫を込めて揮毫
ミューズコットン紙&ポスターカラー
◆2nd exhibition テーマ 「破」 1999/03 ギャラリー・ルレーブ
A 蝋との融合



蝋書に挑戦した作品
左から「雪月花」
「炎舞」
「不動心」
「夢」
言葉のもつイメージにあった背景を工夫。
B 絵画との融合
第2回個展 1999/03 中日新聞掲載
(抜粋) どの作品にも伝統の書のイメージを打ち破る独特の世界が広がっている。
早川さんは「書道界からみれば、邪道かもしれないが、今後も自分の世界を作っていきたいと話している。
*在職中 北区民が地域おこしで取り組んでいる「黒川再生」「ほくほくいも」「伝統工芸」の3本柱。区役所職員として事業の手助けしようとギャラリー・ルレーブで夢ーKITAをテーマに個展を開催。A Bの画像はその後期展「破」をテーマにしたものです。
◆3rd exhibition 書と名古屋型友禅 2002/02 ギャラリー・ルレーブ
花鳥風月を取り入れた優雅な模様と色彩を放つ名古屋友禅は、墨一色の書とは別世界のものだが、共に日本の伝統文化が息づいている。
絹と紙、刷毛と筆、染料と墨。使用する素材は異なっても手仕事に変わりはない。
友禅と書の新しい作品制作は、創造する楽しみと同時に不安もあった(協力 伝統工芸士 渡辺芳治氏)