1996年1月〜
目次
是枝重治氏の作例
6R-R8実験 1996年2月〜
6R-R27他同等・類似管実験 1996年2〜3月
汎用実験装置 1998?〜
収集期9PMT管篇 1995年〜
収集期MAGNOVAL管篇 1997年〜
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はじめに
50R-P28ppアンプは、初期構想から大幅に変更されてしまいました。変節の事情はそちらで述べておりますませんが、初期構想で「相方」となるべきだった6R-R8のプチ実験を始めたら、さあ大変。低電圧動作向き・・・くらいのつもりでしたが、なんだか妙な可能性を秘めてるかも?と確信するに至りました。以下、その顛末を。
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ラ技1992年3月号「超低雑音20dbプリアンプの製作」との表題で、本件ネタの6R-R8が使用されておりました。申し訳ない話ですが、そんなに「真剣」には読み込んでおりません。ただ「低い電源電圧」程度の記憶は残っていたのでしょう。秋葉巡礼(在京時、約月1回)で、JUNK出身らしい白箱東芝球を5本購入。これが始まりです。
実はこの時、まだ入手もしていない50R-P28で、標準動作例程度のEbb<220V使用の妄想がありました。200V内外でも充分な出力電圧が得られる前段管候補と考えていたのです。楽観的ともいえるが無邪気な妄想ですね。
Ebb≒120V、負帰還量30db、C.L≒13.2Vrms/0.85%と性能の説明がなされております。どうもココラ辺がアタマにこびり付いていたのかと。
氏の回路では6R-R8を3結で使用されてます。多結なら更に高出力でしょうが、歪みやNoisはどーでしょうか。これは実験で試すしかありません。
3行空けのために・・・こげなことを
1996年2月〜
1994年の領収書が残ってました。キョードーで買ってます。50R-P28は“まだ買ってない”のにね。そして幸運にも1995年に揃いました。スタートです。
キョードーで買ったのはこんなに綺麗ぢゃない・・・。後に加えた奴だったかと。
実験当時「写ルンです接写」撮影。
3行空けのために・・・こげなことを
単段PG帰還アンプです。Rk=100Ωで5本の6R-R8を試したところ、1本だけ低歪のヤツに遭遇、ここから一連の実験に至ります。
一枚のグラフに何本も描いて、ゴチャゴチャと書き込んで・・・解り辛いことは承知の開示です。Hハムの吟味はしておらず、もっぱら誘導ハム退治(できてません)とVP-7720AのフィルタONで「良い数値」が見える状況を模索してた記憶です。
↑のサンプルAは「遭遇した」良好個体ではないが、RkのADJで最低歪みが0.1%を切ります。100kΩ受けのVP-7720Aで84倍の利得を確認。20db弱のP-G帰還で、最低歪みが0.01%台に出来た事に“当時は”驚いたのです。無歪み最大出力は約25Vrmsで、Ebb≒220Vながらこれも“当時は”驚いたのでした〜。
←サンプルEがRk=100Ωで「遭遇した」良好個体だったかもしれません。他のサンプルもADJ次第で、同様の歪み率が得られたのです。
ただし最良バイアス値はバラつく。
波形観測上では、2次歪み消失(激減か)3次歪み主体に変化する「スイートスポット」と喜んだモンですが、古い文献で類似の(ただし、42だったかの5極出力管)解説が記されていました。
6R-R8の原型?管、404Aの特性曲線からは典型的5極管特性が読み取れます。適当な負荷と動作点次第では出力波形の上下振幅が一致しそうな気配で、実際にそんな動作が行われたと想像します。
実験当時、波形撮影をしておりませんでした。しかし「波頭」が抑圧される位相の3次歪みであることは認識しておりまして、なにかしらPP出力段との歪み打消しが出来そうな妄想さえも。
3行空けのために・・・こげなことを
1996年2〜3月
元箱側面に「6R-R27は、6R-R8と同等管です。ピン接続、電気的特性は、略同等で、そのまま差替えられます。(保資43-4参照)」のラベル貼り付け。
撮影がへたくそで解り辛いのですが、他の6R-R8同等管のような陽極の隙間が無い。
↓似た按配です。概ね東芝球より低歪み。
3行空けのために・・・こげなことを
8行空けのために・・・こげなことを
↓ノイズ差があります。
3行空けのために・・・こげなことを
類似管と見た東芝6688、更に高gm球・・・。中身構造は6R-R27に似てます。
東芝ネタ本2のデータ・曲線を知って買ったかどうだか覚えがありません。
ど〜も6R-R8系統ほど歪が下がりません。高貴なたたずまいのタマなので8本も買ったんだが・・・。3本診て中断です。
特性曲線からは・・・ビーム管風の印象で、たぶん大電流領域での波形の抑圧が少ないのでしょう・・・などと想像してます。
2015年2月6V6シングルの前段に使用しました。いささか苦労話を述べております。
各種ネタ本から、更に高gm球を捜し、見つけ、試す。
150倍超で、更に高利得・・・しかし、歪みはイマイチ。特性曲線からはビーム管風傾向が強い・・・と知ったのは後の話でした。
実際、スカスカの側面から覗いて・・・第3グリッドが見つかりません。「らしい板」が有るのでズバリ、ビーム管だと確信。
真空管製造最後期の、最高技術の結晶?・・・などと意味の無い憧憬がありました、ハイ。そして・・・その一旦を垣間見ることができるはずもありません。一時期集中して実験し、パタッと熱意を失いました。多分、このアプローチでは真髄が発揮できないのだと悟ったのでしょう。いつの日にか、異なる発想が沸き起こる事を祈るばかり。
1998?〜
前回は荒っぽいマナ板実験でしたし、AC点火。タマ個体の雑音性能を評価できない事は明らかです。それに、非AUDIO高gm管ばかりぢゃ偏ると思い、6AU6や6267、12AX7他、既に多用されていた6DJ8系統なども含めて、より真っ当な実験を企てました。電源も安定化して、ちゃんと金属シャーシに納めNois対策もして。
大層な意気込みで始めたものの、最初の6AU6実験で(写真はソレっぽい)強烈なハムに悩まされる。JUNK球ばかり集めた所為だ!・・・などと言い訳を考えながら頓挫。以後放置。暗黒史のひとつ・・・。
3行空けのために・・・こげなことを
1995年〜
何が気に入ったのか、使いこなしが難しそうなこの手のタマを既に集めまくってました。後に「ど〜しやぁすの?コレ」状態に陥ります。
まずは6R-R8系各種、全て未テスト死蔵・・・。ついにWE球までも手を出したが、多分コレが最初のWEかと。
3行空けのために・・・こげなことを
6688/E180F系。金足がいかにも“アリガタ”そうな雰囲気。
欧州系の究極?高gm球か、7788/E810F。いや〜まだナニかありそうな気がします。
またWE球買った。同等と聞くNEC・6R-R21まで見つけました。当然未テスト死蔵。
5行空けのために・・・こげなことを
似たパーツで似た構造ですが、陽極中央が凹んでて・・・当然中身構造も違うのでしょう。μg1-g2が低い設計で、3結データは興味深い。右端は実験もしたE280Fの電極部、陽極の絞りが浅いのです。
E282Fの3結特性曲線と、馴染みの無いプロ機器?回路図。E280Fと組んでます。
バイアスの与え方が印象深く、意図は異なるが後にお借りしてます。
ここまでは5極管(4極管構造にしか見えぬ球も)のグループです。使用作例は少なく・・・参考文献にも遭遇しない。ど〜しやぁすの?。
TVの映像増幅管にもgm≧20mSがあり、作例・使用例も知るが無視。これ以上手ェ広げてたら収拾つかンくなる。
3極管だが高gm球のお仲間扱い。
後年「Miniwatter体験」に使ったNEC・6R-H2と東芝5842。
余談だが、NECの赤文字と黄文字の違いに意味はあるの?・・・6R-R8も同様2色見るし。
「刀音アンプ」で挫折したRaytheon・5842WA、瑞典王国LM ERICSSONの5842/417A。
WE-417Aは買えなかった・・・ちゅうか、同等管ばかり集めるのに飽きた。
ネタ本で、gm≧20mSの9PMT・単3極管は他にもあると知るが、在京時には念頭になかった。市場に出てたンだろうか。
1997年〜
並行し収集しはぢめた高gm管です。帰郷でようやく収集依存性から脱却できました。あと1〜2年いたら回復不能になってたかもしれません。アキバって怖い街・・・。
MAGNOVALではないが、ITT/STCの3A/167M。森川忠勇氏の作例(OTLドライブ段に)で知ったキワモノ。
このタマは1994年入手、未開示の妄想ネタ「50シングル」ドライブ用として・・・。
3行空けのために・・・こげなことを
NEC製のWE互換球シリーズだが、-R23のWE相当管を聞かない。ど〜してこんなタマが出回ったのか・・・と思いつつ喜んで収集。是枝重治氏が**誌で言及あり。既に実験済みとのお話ですが、出し惜しみ〜?。
3行空けのために・・・こげなことを
本家WEのシリーズ。あ〜あ、ここまで来たか・・・と思いつつ収集。一部の、ブランド礼賛でMoodyな作例を幾つか承知。もしかして、感染してしまったかも知れませんな。
3行空けのために・・・こげなことを
欧州系の訳わからんタマ。パワー管・・・とはいうものの、買ったはイイが使い方が思ひ浮かびませんでした。後年、30A5の試作ののち、妙な用途に決めた。
見た目は違うが、データシートでは共通する数字ばかり。特性曲線も・・・こりゃ同じモンぢゃろ?。
3行空けのために・・・こげなことを
未テスト球が大半で、コンディションが心配な「格安白箱」品も多いのです。使い道の前に「使える」かどうかを確かめませんと。
総括・・・できません。この手のタマの使用例などコレしか存じ上げないので、活かし方は手探り中としか言えません。比較的μが高い、低rp3結管として使うと“楽だ”とは思いますが、それではなぜかモッタイナイ気がするのです。低負荷抵抗と大電流動作がふさわしいだろうと考えますが、度が過ぎると厄介でもあり・・・知らぬ間にボヤきになっちまった。で、ど〜しやぁすのこんなタマ。
本ページの清書中に、ネタ本で欧州系の単3極管・EC8010等をおさらいしてて・・・。
同じ9PMT管と思い込んでたEC8020は、こりゃあ「9T9」のお仲間かも。29mmの管径ですがデータシートのBASE表記は「Pico9・Noval」と。
定格・特性数値から、3A/167Mやら437A類似と感じます。でもIh=0.28Aはカソードの設計?が別物の・・・あああ。。。。。気になる。。。。。
国内で売ってるとこが見つからない・・・気になる。。。。。
3行空けのために・・・こげなことを