6BQ5pp

20131027〜


目次

ボヤキから
実験T 20131101〜
GS-250入手で計画変更 201401**〜
実験U まだです
製作 まだです
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はじめに

捨てないでいてくれてありがとー

2010年5月に仕事仲間から、中古球を譲っていただいたのです。昔の保守業務で「取り替えたペケ球」らしいのですが、使えるかも知れんと、とっといたモノだそうです。結局使わず仕舞いなのを、格安で召し上げてしまいました。掲題の6BQ5がソコソコあるので。

他には、6AN8箱入り、6BM8箱入り、7189箱入り、裸だが目立つ6CA7・・・は1本だけか。ラジオ球少々も。

昔はMT出力管を軽んじておりましたが、近年になって構い始めました。30A5と、その派生国産球6BM8/16A8/50BM86CW5然り。そして今回の6BQ5・・・すべてルーツはPhilipsですね。


ボヤキから

死蔵品の中にLUX「OY-14-5」出力トランスと、同「3671」プッシュプル・ドライバートランスが御座います。トランス単売終了以後にJUNK店で入手したものですが、運良く?未使用品に見えます。いずれも「アレを組む」などの構想は無く、只々“もう買えんだろ”的な衝動で。

その後のン10年?の間、中途半端な数しかない6F6-GTの「AB2級pp」や、持ってもいない6N7系「B級pp」などの妄想もしていたのです。ただし「3671」はそれぞれに“最適”なドライバートランスでもなさそうだと、後に知ります。あ〜・・・使い道が無ェ〜・・・と、最初のボヤキ。

さて、コンディションは不明だが、ソレナリの数の6BQ5・7189が集まりました。大昔からハンパに持ってた出所不明箱無しJUNKのやら、「30Vレス管シリーズ」頃に収集したJUNKにまぢってたのを含めると・・・全部で20本近い。そして、つい・・・。

“当たり”が4本見つかれば、故・武末数馬先生の古い作例「AB2級ULpp30W!」が出来るかも・・・と、妄想の追加を・・・。

30Wも出すゥ!? 妄想の根源はコレ。

ラ技全書012・012Aに載ってる武末先生の古い作例ですが、なんとラ技1999年7月号で竹森幹郎氏による追試報告がございます。氏は永年、先生と親交がお有りの「直系の高弟」かと存じますが、そおかあ・・・竹森さんもコレが気になってたのね。

ただしオリジナルも、竹森氏の追試もカソホロ直結ドライブでして、LUX「3671」に同等の能力があるのかど〜か・・・。そこが問題なのですが。

迷いました。試してみるまでワカランという言わずもがなの妄想にすぎません・・・。OY14...は別の使い道があろうとも、「3761」の処遇は困る・・・と堂々巡りのボヤキが続く・・・。

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実験T

20131101〜

↑の迷い、妄想、ボヤキは棚に上げたままのン年後、全く別ネタの「50BM8実験」を始めておりました。これは後に「50R-P28全段差動PP++」の事前実験に続くのですが、バラック実験ボードが残っています。ピン接続が50R-P28と同じ気楽さから、特に先行きも考えず試してみたのです。

この年、ISOタンゴの廃業に伴う“駆け込み注文者”の一人でして、その中に「FE-25-8」も含んでいました。かなり評判の良いOPTと聞くので相方のタマなど決めてないのに入手し、前述の50BM8やら50R-P28の実験にも使用していたのです。噂に違わず良い感触でした。(比較の相手がアレだったが・・・)

6BQ5pp実験中 その流れで実験してみました。

左端は445版平衡変換冶具

6BQ5pp実験回路1 大雑把ですが、実験回路。テキトーな任意の2本でも、ペア性は悪くない様子。

6BQ5pp実験回路1歪み 3.125W止まりなので、冶具は5532版を使用していたみたいです。1kHzのみですが、ADJの塩梅でこうもカーブが変わる。しかし悪くない。

6BQ5pp実験回路2 ULでお試し。

6BQ5pp実験回路2 黒田式の恩恵は・・・無い、ってゆうか悪化するばかり。Rkはバイパスが最良みたい。利得は増加して片側入力→8Ω出力まで0db。Noisは増えたが、利得増加にOPTへの誘導も含まれているんじゃあないかと感じる。パワーは当然増えて、総合的にも悪くない・・・いや、結構良い印象。

ここでは445版冶具でドライブしてた様子。

F特などは巷の評判から、悪い筈が無いと楽観。後の50R-P28で、ソレを実感しました。おお、ULのだけは調べたほうが良かったかも。

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GS-250入手で計画変更

201401**〜

新年の秋葉某店による「TANGO処分セール」で入手したGS-250で具体性を帯びてきました。先行したFE-25-8購入時、なぜ考えなかったんでしょう。そして・・・OY-14...やら「3761」との組み合わせは霧散したと言う事で。

6BQ5(T)pp妄想回路 妄想したのは、50RP28に続く「黒田式新バイアス」方式の完全版です。共通Rkの自己バイアスに「足す」のではなく、氏が提唱された「半固定バイアス」です。更に前段はディスクリートを捨て、より低歪みな「OPアンプ」ドライブを妄想します。既に445版平衡変換冶具で試したように、です。

高いチップですが、そのまんまOPA445AP×4をあてがおうかと。

3結の実験では、結構な低Noisではありましたが、これはたしか・・・80kHz・LPFをONしてたはず。FE-25-8は相当量の負帰還に耐えるらしいので、インチキっぽいが10db以上を考えてみたい。Hハムはタマ次第でもあるが、いっその事50RP28のようにDC点火したくなる。6.3V・2.5A巻線で2本分賄えないだろうか・・・。B電源は「当然」の如く安定化したい。目標はFLAT測定で最低歪み0.00ン%台なんですが。

ただしコレではもう・・・真空管アンプとは言いづらい気分。

6BQ5(T)pp妄想電源 0.76A×2=1.52A、AC2.5Aの約60%ではギリギリだが自己責任で強行する覚悟。残る6.3V巻線2つを直列にして12.6Vの倍電圧、±30V以上を得られる見込み。

固定バイアスが基礎なので、−C電源要りますがOPアンプ用の−30V流用は考えません。

3行空けのために・・・こげなことを

豹変。OPA445APは高いし1chip品なので・・・4個/2chだとケッコウな負担です。Max=±24VのDual品、OPA2604APでしたら1/10・・・とは行かんけど、それくらい安いし高性能みたいだし。

6BQ5(UL)pp妄想回路 絵はULで描いてみただけ。“黒田式...”も止めた書き方ですが、自己バイアスなら直結が可能でしょう。三結やるなら、共通カソード抵抗にバイパスコンデンサ+半固定抵抗のアレを加えたい。

負帰還回路を書き足しました。前段の利得は広範囲に変えられるので、負帰還量も相当かけられそうです。低域時定数は出力段だけなのも、その誘惑にかられます。FE...も高帰還に耐えられると思うし、6BQ5だから・・・との偏見ですが、低帰還の“必然性”は薄いと。

いやはや・・・妄想は果てしないなあ・・・

このスタイルの作例を探しましたが・・・そりゃまあ「タマだけに」拘りをお持ちの方が多いんでしょう。なかなか見つかりません。ちなみに本件の元ネタは「イチカワ・12BH7Aプッシュプル ステレオ・プリ・メインアンプ」なのですが、黒田徹氏のラ技連載記事中で知ったのです。安価な商品ですがアイデアは潔くて好感触です。で、買わずにアイデアだけ拝借っちゅうズルしたわけですな。

余計な一言:見つけた作例の中に類似のにも当たりましたが、なぜかOPTを含む負帰還ループ内で高域を落とす補償を試みられてるのを見ました。どうやらOPアンプ部のマイナーループ帰還は少なく、出力端からのメジャーループ帰還量を多めに(どうやら低域で40db以上?)設定されたと見ますが。本機ではソコまでする気は無く、20db未満のメジャーループ帰還量を考えてます。OPA2604は40db未満の利得設定で、高域fcがどうなのか解りませんが、多分OPTを高域第一ポールに出来ると妄想。

くどいけど、ボヤキ:「OPA2604・・・」に限らず、OPアンプ品番で検索しますと・・・出てくる出てくる・・・“音質評価薀蓄サイト”の多さに辟易します。こちとら「OPA2604・・・」の使用上の注意点やら、突っ込んだ電気的特性などを知りたかったのにねえ。音質なんぞど〜にでも“書ける”から読みたくも無いぞ。

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